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理由で解く 臨床医学各論

Q1031 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題53
問題
急性骨髄性白血病について正しいのはどれか。
選択肢
1 幼若芽球が増殖する。
2 小児に多くみられる。
3 細菌感染が関係する。
4 ミエロペルオキシダーゼ染色は陰性である。
解答
正解1(幼若芽球が増殖する)
解説
✓ 1. 正しい
幼若芽球が増殖する。
急性骨髄性白血病(AML)では幼若芽球(骨髄芽球)が骨髄で異常増殖する。骨髄中に芽球が20%以上増殖すると急性白血病と診断される。芽球の増殖により正常造血が圧迫され、貧血、血小板減少、正常白血球減少をきたし、三大症状(貧血・出血・感染)を呈する。
✗ 2. 誤り
小児に多くみられる。
小児に多くみられるのは急性リンパ性白血病(ALL)であり、急性骨髄性白血病(AML)は成人に多い。AMLは成人の急性白血病の約80%を占め、ALLは小児急性白血病の約70%を占める。
✗ 3. 誤り
細菌感染が関係する。
急性骨髄性白血病の原因として細菌感染は関係しない。原因は不明であるが、放射線被曝、ベンゼンなどの化学物質、染色体異常、遺伝子変異などが関与するとされている。細菌感染は白血病による免疫不全の結果として二次的に生じるものであり、原因ではない。
✗ 4. 誤り
ミエロペルオキシダーゼ染色は陰性である。
急性骨髄性白血病ではミエロペルオキシダーゼ(MPO)染色は陽性であり、陰性ではない。MPO染色は骨髄系細胞に含まれるペルオキシダーゼを検出する染色法であり、MPO陽性がAMLの特徴である。MPO陰性となるのはリンパ性白血病(ALL)であり、両者の鑑別に用いられる。
ポイント
  • AMLでは幼若芽球(骨髄芽球)が骨髄で20%以上増殖することが診断基準であり、白血球裂孔がみられる。
  • MPO染色:骨髄系(AML)で陽性、リンパ系(ALL)で陰性となり、急性白血病の型の鑑別に重要である。
  • AMLは成人に多く、ALLは小児に多い。年齢層による白血病の型の違いを理解する。
  • 重要用語: 幼若芽球、MPO染色(ペルオキシダーゼ反応)、AML、ALL を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題53|急性骨髄性白血病について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題53|急性骨髄性白血病について正しいのはどれか。
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