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理由で解く 臨床医学各論

Q1025 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第12回(2004) 問題76
問題
血液疾患と検査所見との組合せで誤っているのはのはどれか。
選択肢
1 急性白血病 ― 白血病裂孔
2 慢性白血病 ― 血小板増加
3 本態性血小板減少性紫斑病 ― ルンベル・レーデ試験陽性
4 血友病 ― プロトロンビン時間延長
解答
正解4(血友病 - プロトロンビン時間延長)
解説
✗ 1.
急性白血病 ― 白血病裂孔
✗ 正しい。急性白血病では白血病裂孔(白血球裂孔)がみられる。末梢血中に骨髄芽球(幼若細胞)と成熟白血球のみが存在し、中間段階の細胞(前骨髄球、骨髄球など)が欠如している状態であり、急性白血病に特徴的な所見である。
✗ 2.
慢性白血病 ― 血小板増加
✗ 正しい。慢性骨髄性白血病(CML)では慢性期に白血球数の著増とともに血小板も増加することが多い。骨髄増殖性疾患としての特徴であり、幼若な白血球から成熟好中球まで各成熟段階の細胞が末梢血に出現する。
✗ 3.
本態性血小板減少性紫斑病 ― ルンベル・レーデ試験陽性
✗ 正しい。特発性血小板減少性紫斑病では血小板減少により毛細血管抵抗試験(ルンペル・レーデ試験)が陽性となる。マンシェットで駆血すると点状出血が多数出現し、血小板減少による一次止血障害を反映している。
✓ 4. 誤り
血友病 ― プロトロンビン時間延長
血友病は第VIII因子(血友病A)または第IX因子(血友病B)の凝固因子欠乏による疾患であり、内因系凝固が障害されるため、APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)が延長する。一方、プロトロンビン時間(PT)は外因系凝固を反映するため正常である。血友病でPTが延長するという組合せは誤りである。
ポイント
  • 血友病では内因系凝固が障害されるため、APTT延長・PT正常となる。PT延長は外因系の異常を示す。
  • 白血病裂孔は急性白血病に特徴的な血液像であり、慢性白血病では各成熟段階の細胞がみられる。
  • ITPではルンペル・レーデ試験陽性となり、出血時間も延長する。
  • 重要用語: 血友病、APTT延長、PT正常、白血病裂孔、ルンペル・レーデ試験 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 特徴的な検査所見
急性白血病 白血病裂孔、芽球増加、LDH上昇
慢性骨髄性白血病 フィラデルフィア染色体、白血球著増、血小板増加
特発性血小板減少性紫斑病 血小板減少、ルンペル・レーデ試験陽性、出血時間延長
血友病 APTT延長、PT正常、血小板数正常
解説画像
鍼灸 第12回(2004) 問題76|血液疾患と検査所見との組合せで誤っているのはのはどれか。 解説図
鍼灸 第12回(2004) 問題76|血液疾患と検査所見との組合せで誤っているのはのはどれか。
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