学習トップ理由で解く 臨床医学各論第10章 ▸ A. 赤血球疾患 / Q0978

理由で解く 臨床医学各論

Q0978 血液・造血器疾患

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題69
問題
血小板が減少する疾患はどれか。
選択肢
1 鉄欠乏性貧血
2 血友病
3 再生不良性貧血
4 慢性白血病
解答
正解3(再生不良性貧血)
解説
✗ 1. 誤り
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は鉄不足によるヘモグロビン合成障害で小球性低色素性貧血を呈するが、血小板産生は正常に機能しているため血小板数は通常正常またはやや増加する。赤血球系のみが障害され、巨核球系は影響を受けない。
✗ 2. 誤り
血友病
血友病は凝固因子(第VIII因子または第IX因子)の先天的欠乏による出血性疾患であり、血小板数は正常である。出血傾向は血小板減少ではなく凝固因子欠乏によるものであり、APTTが延長するがPT・血小板数・出血時間は正常である。
✓ 3. 正しい
再生不良性貧血
再生不良性貧血は骨髄の多能性造血幹細胞の障害により汎血球減少(赤血球・白血球・血小板すべてが減少)を呈する疾患である。骨髄が低形成となり脂肪髄化するため、血小板を産生する巨核球も減少し、血小板減少による出血傾向を来す。皮下出血・鼻出血・歯肉出血などが出現する。
✗ 4. 誤り
慢性白血病
慢性骨髄性白血病(CML)の慢性期では白血球増多が主で、血小板は正常または増加することが多い。フィラデルフィア染色体が特徴的である。急性転化期には血小板減少もみられるが、慢性期の典型的所見ではない。
ポイント
  • 汎血球減少を来す代表的疾患は再生不良性貧血であり、貧血症状・出血傾向・易感染性の3つが揃う。
  • 鉄欠乏性貧血は赤血球系のみ減少し、血友病は凝固因子欠乏で血小板数は正常である。
  • 血小板減少を来す他の疾患にはITP(特発性血小板減少性紫斑病)、急性白血病、DICなどがある。
  • 重要用語: 再生不良性貧血, 汎血球減少, 血小板減少 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 赤血球 白血球 血小板 病態
鉄欠乏性貧血 減少 正常 正常~増加 鉄不足によるHb合成障害
血友病 正常 正常 正常 凝固因子欠乏
再生不良性貧血 減少 減少 減少 造血幹細胞障害
慢性骨髄性白血病 正常~減少 著増 正常~増加 顆粒球系の異常増殖
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題69|血小板が減少する疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題69|血小板が減少する疾患はどれか。
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