学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ D. 血圧異常 / Q0965

理由で解く 臨床医学各論

Q0965 循環器疾患

出典:あマ指 第3回(1995) 問題89
問題
自律神経障害の症状はどれか。
選択肢
1 起立性低血圧
2 不随意運動
3 けいれん
4 知覚障害
解答
正解1(起立性低血圧)
解説
✓ 1. 正しい
起立性低血圧
起立性低血圧は自律神経障害の代表的な症状である。正常では起立時に交感神経が反射的に活性化され、末梢血管の収縮と心拍数の増加により血圧が維持される。自律神経障害ではこの圧受容体反射が障害されるため、起立時に血圧が低下し、立ちくらみ、めまい、失神が出現する。糖尿病性自律神経障害やパーキンソン病でもみられる。
✗ 2. 誤り
不随意運動
不随意運動は錐体外路系(大脳基底核)の障害による症状である。パーキンソン病の安静時振戦、ハンチントン病の舞踏運動、アテトーゼなどが代表的であり、自律神経障害の症状ではなく体性運動神経系の異常に分類される。
✗ 3. 誤り
けいれん
けいれんは大脳皮質の異常な電気的興奮による症状であり、てんかん発作などでみられる。中枢神経系の異常興奮に由来するものであり、自律神経障害の症状ではない。
✗ 4. 誤り
知覚障害
知覚障害は末梢神経、脊髄後索、脳幹、大脳の感覚伝導路の障害による症状であり、体性感覚神経系の異常に分類される。しびれ、疼痛、感覚鈍麻などが含まれるが、これらは自律神経障害ではなく体性神経の障害による症状である。
ポイント
  • 自律神経障害の主な症状:起立性低血圧、発汗異常、瞳孔異常、排尿障害、消化管運動障害、性機能障害など。これらは交感神経・副交感神経の機能異常による症状である。
  • 自律神経機能検査:起立試験、発汗テスト、瞳孔反射検査などがある。起立試験では収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上低下する場合を起立性低血圧とする。
  • 重要用語: 起立性低血圧, 自律神経障害, 圧受容体反射, 交感神経, 起立試験 を正確に理解しておくこと。
比較表
障害の種類 代表的症状 該当選択肢
自律神経障害 起立性低血圧、発汗異常、排尿障害、瞳孔異常 1(正答)
錐体外路障害 不随意運動(振戦、舞踏運動、アテトーゼ) 2
大脳皮質障害 けいれん(てんかん発作) 3
体性感覚神経障害 知覚障害(しびれ、疼痛、感覚鈍麻) 4
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題89|自律神経障害の症状はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題89|自律神経障害の症状はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手