学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ D. 血圧異常 / Q0966

理由で解く 臨床医学各論

Q0966 循環器疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題78
問題
本態性高血圧症の食事で最も控えなければならないのはどれか。
選択肢
1 カロリー
2 ナトリウム
3 アルコール
4 カルシウム
解答
正解2(ナトリウム)
解説
✗ 1. 誤り
カロリー
カロリー制限は肥満を伴う高血圧患者において体重管理のために重要であるが、ナトリウム(食塩)制限ほど直接的な血圧降下効果はない。適正体重の維持(BMI 22を目標)は高血圧管理の一環であるが、最も控えるべき栄養素はナトリウムである。
✓ 2. 正しい
ナトリウム
ナトリウム(食塩)の過剰摂取は体内の水分貯留を促進し循環血液量を増加させるため、血圧を直接的に上昇させる。減塩は本態性高血圧症の食事療法において最も重要な項目であり、高血圧治療ガイドラインでは1日7g以下(理想的には6g未満)の塩分制限が推奨されている。遺伝的に腎臓でのナトリウム排出能が低下している人は特に食塩感受性が高い。
✗ 3. 誤り
アルコール
アルコールの過剰摂取は血圧上昇の原因となるため制限が必要であるが(1日1合前後が目安)、食塩制限ほど高血圧管理において重要性は高くない。少量の飲酒はHDLコレステロールを増加させるという報告もあるが、過剰摂取は避けるべきである。
✗ 4. 誤り
カルシウム
カルシウムは控える必要はなく、むしろ適切な摂取が血圧低下に寄与するとされている。カルシウム不足は血圧上昇の一因とされ、乳製品や小魚などからの適切なカルシウム摂取が推奨される。
ポイント
  • 本態性高血圧症の食事療法で最も重要なのは減塩(ナトリウム制限)である。塩分制限(1日7g以下)は血圧を直接的に低下させる最も効果的な食事介入である。
  • 高血圧の生活指導:塩分制限、適正体重維持、脂肪制限、アルコール制限(1日1合前後)、禁煙、適度な運動。
  • 重要用語: ナトリウム, 減塩, 本態性高血圧, 食事療法, 循環血液量 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題78|本態性高血圧症の食事で最も控えなければならないのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題78|本態性高血圧症の食事で最も控えなければならないのはどれか。
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