学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ D. 血圧異常 / Q0967

理由で解く 臨床医学各論

Q0967 循環器疾患

出典:あマ指 第12回(2004) 問題76
問題
自律神経機能検査でないのはどれか。
選択肢
1 頚動脈洞圧迫試験
2 ウェーバー試験
3 体位変換試験
4 寒冷昇圧試験
解答
正解2(ウェーバー試験)
解説
✗ 1.
頚動脈洞圧迫試験
✗ 正しい。頚動脈洞圧迫試験(頸動脈洞マッサージ)は迷走神経反射を利用した自律神経機能検査である。頚動脈洞を圧迫すると迷走神経が刺激され、心拍数の低下や血圧の下降が起こる。この反応の程度から自律神経(副交感神経)の機能を評価する。
✓ 2. 誤り
ウェーバー試験
ウェーバー試験(Weber test)は振動する音叉を頭頂部正中に置き、音の偏りを調べる聴力検査であり、伝音難聴と感音難聴の鑑別に用いられる。自律神経機能とは全く関係のない耳鼻咽喉科領域の検査であり、自律神経機能検査には含まれない。
✗ 3.
体位変換試験
✗ 正しい。体位変換試験(シェロングテスト)は安静臥位から起立した際の血圧と脈拍の変動を測定し、起立性低血圧の有無から自律神経(交感神経)の機能を評価する検査である。自律神経機能検査の代表的な方法の一つである。
✗ 4.
寒冷昇圧試験
✗ 正しい。寒冷昇圧試験は手を冷水(4℃)に浸した際の血圧反応を測定し、交感神経の反応性を評価する検査である。正常では交感神経の活性化により血圧が上昇するが、自律神経障害があると血圧上昇反応が減弱する。
ポイント
  • 自律神経機能検査には頚動脈洞圧迫試験、体位変換試験(シェロングテスト)、寒冷昇圧試験のほか、発汗テスト、瞳孔反射検査、アシュネル試験(眼球圧迫試験)などがある。
  • ウェーバー試験は音叉を用いた聴力検査であり、リンネ試験とともに伝音難聴と感音難聴の鑑別に用いる。自律神経機能検査とは無関係である。
  • 重要用語: 自律神経機能検査, ウェーバー試験, 体位変換試験, 寒冷昇圧試験, 頚動脈洞圧迫試験 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査名 評価対象 方法の概要
頚動脈洞圧迫試験 副交感神経(迷走神経) 頚動脈洞を圧迫し心拍・血圧変動を評価
体位変換試験(シェロングテスト) 交感神経 臥位→起立時の血圧・脈拍変動を測定
寒冷昇圧試験 交感神経 冷水に手を浸した際の血圧反応を測定
アシュネル試験 副交感神経(迷走神経) 眼球圧迫による心拍変動を評価
ウェーバー試験 聴力(伝音性vs感音性難聴) 自律神経機能検査ではない
解説画像
あマ指 第12回(2004) 問題76|自律神経機能検査でないのはどれか。 解説図
あマ指 第12回(2004) 問題76|自律神経機能検査でないのはどれか。
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