学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0919

理由で解く 臨床医学各論

Q0919 循環器疾患

出典:鍼灸 第32回(2024) 問題60
問題
AEDによる除細動の適応となる不整脈はどれか。
選択肢
1 心室細動
2 心房細動
3 心室性期外収縮
4 上室性期外収縮
解答
正解1(心室細動)
解説
✓ 1. 正しい
心室細動
心室細動(VF)はAED(自動体外式除細動器)による除細動の適応となる最も重要な不整脈である。心室細動では心室筋が無秩序に興奮し、心臓のポンプ機能が完全に失われるため、速やかに電気的除細動を行わなければ死亡する。1分遅れるごとに生存率が7〜10%低下するため、早期の除細動が救命の鍵となる。無脈性心室頻拍(pulseless VT)もAEDの適応である。
✗ 2. 誤り
心房細動
心房細動は心房内の無秩序な電気的興奮が心室へ不規則に伝導する不整脈であるが、心室の収縮は維持されるため即座に生命を脅かす状態ではない。治療は薬物療法(抗凝固薬、心拍数コントロール薬、抗不整脈薬)が中心であり、医療機関での直流通電による除細動は選択肢となるが、AEDの適応ではない。
✗ 3. 誤り
心室性期外収縮
心室性期外収縮は心室から発生する早期収縮であり、単発であれば通常は治療を要さない良性の不整脈である。頻発する場合や連発する場合は経過観察が必要となることもあるが、AEDによる除細動の適応にはならない。
✗ 4. 誤り
上室性期外収縮
上室性期外収縮は心房や房室接合部から発生する早期収縮であり、健常者にもみられる最も予後良好な不整脈である。治療を要さないことがほとんどであり、AEDの適応には全くならない。
ポイント
  • AEDの適応となる不整脈は「心室細動」と「無脈性心室頻拍」の2つである。これらは心停止に至る致死的不整脈であり、胸骨圧迫とAEDによる早期除細動が救命の柱となる。
  • 心房細動と心室細動は名称が似ているが、心房細動は致死的ではなくAEDの適応にならず、心室細動は致死的でありAEDが必須である。
  • 心室細動は心筋梗塞急性期に合併しやすく、心筋梗塞の発症後30〜40%の患者が1時間以内に死亡する主因となる。
  • 重要用語: AED、心室細動、無脈性心室頻拍、除細動、早期除細動 を正確に理解しておくこと。
解説画像
鍼灸 第32回(2024) 問題60|AEDによる除細動の適応となる不整脈はどれか。 解説図
鍼灸 第32回(2024) 問題60|AEDによる除細動の適応となる不整脈はどれか。
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