学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0905

理由で解く 臨床医学各論

Q0905 循環器疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題74
問題
ファロー四徴症で認められないのはどれか。
選択肢
1 肺動脈狭窄
2 大動脈騎乗
3 右室肥大
4 大血管転位
解答
正解4(大血管転位)
解説
✗ 1.
肺動脈狭窄
✗ 正しい。肺動脈狭窄はファロー四徴症の4つの構成要素の一つであり、認められる所見である。右室流出路(肺動脈弁部)の狭窄により右室から肺動脈への血流が障害され、右室圧が上昇して右室肥大をきたす。
✗ 2.
大動脈騎乗
✗ 正しい。大動脈騎乗はファロー四徴症の4つの構成要素の一つであり、認められる所見である。心室中隔欠損部に大動脈がまたがる状態で、大動脈が左室と右室の両方から血液を受け入れる位置にあり、右室からの静脈血が大動脈に流入してチアノーゼの原因となる。
✗ 3.
右室肥大
✗ 正しい。右室肥大はファロー四徴症の4つの構成要素の一つであり、認められる所見である。肺動脈狭窄による右室の圧負荷の結果として右室壁が代償的に肥厚し、心電図で右室肥大所見が認められる。
✓ 4. 誤り
大血管転位
大血管転位はファロー四徴症の構成要素には含まれず、認められない所見である。大血管転位は別の先天性心疾患(完全大血管転位症)であり、大動脈が右室から、肺動脈が左室から起始する解剖学的異常である。ファロー四徴症は肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈騎乗、右室肥大の4つの異常からなる。
ポイント
  • ファロー四徴症は肺動脈狭窄、心室中隔欠損、大動脈騎乗、右室肥大の4つの異常からなる先天性心疾患である。
  • チアノーゼ性心疾患の中で最も頻度が高く、低酸素血症とチアノーゼが特徴的である。
  • 大血管転位は別の先天性心疾患であり、ファロー四徴症には含まれない。
  • 重要用語: ファロー四徴症, 肺動脈狭窄, 心室中隔欠損, 大動脈騎乗, 右室肥大 を正確に理解しておくこと。
比較表
構成要素 病態
肺動脈狭窄 右室流出路の狭窄
心室中隔欠損 左右心室間の交通
大動脈騎乗 大動脈が心室中隔上にまたがる
右室肥大 肺動脈狭窄による圧負荷
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題74|ファロー四徴症で認められないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題74|ファロー四徴症で認められないのはどれか。
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