学習トップ理由で解く 臨床医学各論第2章 ▸ D. 腸疾患 / Q0151

理由で解く 臨床医学各論

Q0151 消化管疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題75
問題
潰瘍性大腸炎の特徴でないのはどれか。
選択肢
1 粘血便
2 敷石状病変
3 全周性潰瘍
4 中毒性巨大結腸
解答
正解2(敷石状病変)
解説
✗ 1.
粘血便
✗ 正しい。粘血便は潰瘍性大腸炎の最も特徴的な症状である。大腸粘膜のびまん性炎症によりびらん・潰瘍が形成され、粘液と血液が混じった便が排出される。潰瘍性大腸炎を疑う重要な所見である。
✓ 2. 誤り
敷石状病変
敷石状病変は潰瘍性大腸炎ではなくクローン病に特徴的な所見である。クローン病の内視鏡所見として縦走潰瘍、敷石状病変、非連続性病変がある。敷石状病変は深い潰瘍に挟まれた粘膜が浮腫状に隆起して敷石のように見える所見であり、消化管壁の全層性炎症を反映している。潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別に重要な所見である。
✗ 3.
全周性潰瘍
✗ 正しい。全周性潰瘍は潰瘍性大腸炎の特徴である。潰瘍性大腸炎の診断において「全周性潰瘍」が特徴的所見に分類されている。大腸粘膜がびまん性に炎症を起こし、腸管の全周にわたって潰瘍が形成される。
✗ 4.
中毒性巨大結腸
✗ 正しい。中毒性巨大結腸は潰瘍性大腸炎の重篤な合併症である。中毒性巨大結腸症は絶対的手術適応とされている。大腸壁の炎症が筋層に及んで腸管が拡張し、穿孔や敗血症のリスクが高まる。
ポイント
  • 潰瘍性大腸炎とクローン病の鑑別所見を整理する。敷石状病変・縦走潰瘍はクローン病、全周性潰瘍・炎症性ポリープは潰瘍性大腸炎に特徴的である。
  • 中毒性巨大結腸症は潰瘍性大腸炎の重篤な合併症であり、絶対的手術適応(ほかに出血・穿孔・癌化)を覚えておくこと。
  • 潰瘍性大腸炎は粘膜・粘膜下層のびまん性炎症であり、直腸から口側へ連続的に進展するのが特徴である。
  • 重要用語: 敷石状病変, クローン病, 潰瘍性大腸炎, 全周性潰瘍, 中毒性巨大結腸 を正確に理解しておくこと。
比較表
特徴 潰瘍性大腸炎 クローン病
病変の分布 連続性(直腸から口側へ) 非連続性(skip lesion)
炎症の深さ 粘膜・粘膜下層 全層性
特徴的所見 全周性潰瘍、炎症性ポリープ 縦走潰瘍、敷石状病変
好発部位 大腸(直腸中心) 回腸末端〜大腸
瘻孔形成 まれ 多い(痔瘻など)
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題75|潰瘍性大腸炎の特徴でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題75|潰瘍性大腸炎の特徴でないのはどれか。
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