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理由で解く 臨床医学各論

Q0002 感染症

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題76
問題
結膜炎について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 アレルギー性結膜炎ではかゆみが強い。
2 クラミジア性結膜炎は難治性である。
3 細菌性結膜炎は大型濾胞が特徴である。
4 ウイルス性結膜炎は院内感染が起こりやすい。
解答
正解3(細菌性結膜炎は大型濾胞が特徴である)
解説
✗ 1.
アレルギー性結膜炎ではかゆみが強い。
✗ 正しい。アレルギー性結膜炎ではヒスタミン放出により強い眼掻痒感(かゆみ)がみられるため、この記述は正しく、「誤っている記述」には該当しない。I型アレルギー反応により肥満細胞から化学伝達物質が遊離し、強いかゆみ、充血、流涙、眼脂などの症状を呈する。花粉症やハウスダストなどが原因となる。
✗ 2.
クラミジア性結膜炎は難治性である。
✗ 正しい。クラミジア性結膜炎(トラコーマ)は実際に難治性で瘢痕化をきたすため、この記述は正しく、「誤っている記述」には該当しない。クラミジア・トラコマチスが原因で、慢性に経過し治療が長期化する。濾胞形成と瘢痕化により、睫毛乱生や角膜混濁をきたして視力障害の原因となる。
✓ 3. 誤り
細菌性結膜炎は大型濾胞が特徴である。
細菌性結膜炎では膿性の眼脂が特徴であり、大型濾胞は特徴ではない。黄色ブドウ球菌や肺炎球菌などの細菌感染により、結膜充血と膿性眼脂(朝起きた時に眼が開かないほどの黄色い目やに)が特徴的である。大型濾胞はクラミジア性結膜炎やアデノウイルス性結膜炎(流行性角結膜炎)でみられる所見であり、「細菌性結膜炎は大型濾胞が特徴」という記述は誤りである。
✗ 4.
ウイルス性結膜炎は院内感染が起こりやすい。
✗ 正しい。アデノウイルスによる流行性角結膜炎は実際に感染力が強く院内感染を起こしやすいため、この記述は正しく、「誤っている記述」には該当しない。接触感染で伝播し、医療従事者の手指や器具を介して拡大する。強い充血、流涙、眼脂、眼瞼腫脹が特徴で、角膜に点状表層角膜炎を起こし視力低下をきたすこともある。
ポイント
  • 細菌性結膜炎は膿性眼脂が特徴で、抗菌点眼薬で治療する
  • 大型濾胞はクラミジア性やウイルス性(アデノウイルス)結膜炎で特徴的
  • アレルギー性結膜炎は眼掻痒感が強く、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー点眼薬で治療
  • ウイルス性結膜炎は院内感染予防のため接触予防策が重要
  • 重要用語: 膿性眼脂、大型濾胞、流行性角結膜炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
病型 原因 主要症状 特徴的所見
細菌性結膜炎 黄色ブドウ球菌、肺炎球菌など 膿性眼脂、充血 黄色膿性眼脂
ウイルス性結膜炎 アデノウイルスなど 充血、流涙、眼脂 大型濾胞、角膜炎
クラミジア性結膜炎 クラミジア・トラコマチス 難治性、慢性経過 濾胞、瘢痕化
アレルギー性結膜炎 花粉、ハウスダストなど 強い眼掻痒感、充血 巨大乳頭
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題76|結膜炎について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題76|結膜炎について誤っている記述はどれか。
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