学習トップ理由で解く 臨床医学各論第9章 ▸ A. 心臓疾患 / Q0899

理由で解く 臨床医学各論

Q0899 循環器疾患

出典:あマ指 第13回(2005) 問題84
問題
脈拍異常とその原因との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 呼吸性不整脈 ― 洞性不整脈
2 絶対性不整脈 ― 心房細動
3 脈拍欠損 ― 期外収縮
4 奇脈 ― 房室ブロック
解答
正解4(奇脈 ― 房室ブロック)
解説
✗ 1.
呼吸性不整脈 ― 洞性不整脈
✗ 正しい。呼吸性不整脈は洞結節の自動能が呼吸運動に同調して変動する洞性不整脈の一種である。吸気時に心拍数が増加し、呼気時に減少する生理的な現象で、若年者に多くみられる。病的意義はなく、経過観察のみで良い。
✗ 2.
絶対性不整脈 ― 心房細動
✗ 正しい。絶対性不整脈は心房細動による完全に不規則な脈拍を指す特徴的な用語である。心房細動では心房内の無秩序な電気的興奮が心室へ不規則に伝導し、R-R間隔が全く不規則となる。絶対性不整脈と呼ばれる所以である。
✗ 3.
脈拍欠損 ― 期外収縮
✗ 正しい。脈拍欠損は期外収縮により心拍出量が不十分な拍動が生じ、末梢動脈(橈骨動脈)で触知できないことで起こる現象である。心音聴診では心拍を聴取できるが、橈骨動脈では脈を触知できないため、聴診心拍数と触診脈拍数に差が生じる。
✓ 4. 誤り
奇脈 ― 房室ブロック
奇脈(pulsus paradoxus)は吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象であり、心タンポナーデや収縮性心膜炎でみられる。吸気時に静脈還流が増加するが、心膜の制約により左室充満が障害され、心拍出量が減少することが原因である。房室ブロックの所見ではない。房室ブロックでは徐脈、めまい、失神(アダムス・ストークス発作)がみられる。
ポイント
  • 奇脈は心タンポナーデや収縮性心膜炎の特徴的所見であり、房室ブロックとは関連がない。
  • 絶対性不整脈は心房細動に特有の用語である。
  • 呼吸性不整脈は若年者にみられる生理的な洞性不整脈である。
  • 脈拍欠損は期外収縮により心拍出量が不十分な拍動が末梢で触知できない現象である。
  • 重要用語: 奇脈, 心タンポナーデ, 絶対性不整脈, 心房細動, 脈拍欠損 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題84|脈拍異常とその原因との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題84|脈拍異常とその原因との組合せで誤っているのはどれか。
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