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理由で解く 臨床医学各論

Q0836 整形外科疾患

出典:あマ指 第19回(2011) 問題75
問題
「85歳の女性。骨粗鬆症の治療中。トイレに行こうとして転倒、殿部と腰を打撲し、歩けなくなった。股関節は外旋位をとり、痛みは右殿部に強い。」この疾患以外に、高齢者の転倒で起こりやすいのはどれか。
選択肢
1 上腕骨近位部骨折
2 骨盤骨折
3 大腿骨骨幹部骨折
4 脛骨骨折
解答
正解1(上腕骨近位部骨折)
解説
✓ 1. 正しい
上腕骨近位部骨折
上腕骨近位部骨折は大腿骨頸部骨折とならんで高齢者に非常に多い骨折で、骨粗鬆症患者の四大骨折の一つに数えられる。平地での転倒などの軽微な外力で受傷し、約80%は転位のない骨折であるため三角巾やスリングによる保存的治療が適応となる。
✗ 2. 誤り
骨盤骨折
骨盤骨折は交通事故などの高エネルギー外傷で生じることが多い。高齢者の単純な転倒では骨盤骨折よりも大腿骨頸部や上腕骨近位部の骨折が起こりやすい。
✗ 3. 誤り
大腿骨骨幹部骨折
大腿骨骨幹部骨折は大腿骨中央部に強い外力が加わることで生じる高エネルギー外傷である。高齢者の転倒では骨幹部よりも頸部骨折が圧倒的に多い。
✗ 4. 誤り
脛骨骨折
脛骨骨折は交通事故などの直達外力で生じやすく、高齢者の単純な転倒に特有の骨折ではない。骨粗鬆症の四大骨折好発部位には含まれない。
ポイント
  • 高齢者の転倒で起こりやすい四大骨折は大腿骨頸部・脊椎圧迫・上腕骨近位部・橈骨遠位端(コーレス骨折)である
  • 骨盤骨折や骨幹部骨折は高エネルギー外傷で生じやすく、高齢者の単純な転倒には特有でない
  • 上腕骨近位部骨折の約80%は保存的治療(三角巾・スリング固定)が適応される
  • 重要用語: 上腕骨近位部骨折, 四大骨折, 骨粗鬆症 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題75|「85歳の女性。骨粗鬆症の治療中。トイレに行こうとして転倒、殿部と腰を打撲し、歩けなくなった。股関節は外旋位をとり、痛みは右殿部に強い。」この疾患以外に、高齢者の転倒で起こりやすいのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題75|「85歳の女性。骨粗鬆症の治療中。トイレに行こうとして転倒、殿部と腰を打撲し、歩けなくなった。股関節は外旋位をとり、痛みは右殿部に強い。」この疾患以外に、高齢者の転倒で起こりやすいのはどれか。
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