学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0830

理由で解く 臨床医学各論

Q0830 整形外科疾患

出典:あマ指 第10回(2002) 問題76
問題
外傷性脱臼で起こらないのはどれか。
選択肢
1 疼痛
2 腫脹
3 変形
4 脂肪塞栓
解答
正解4(脂肪塞栓)
解説
✗ 1.
疼痛
✗ 正しい。外傷性脱臼では関節包・靱帯・周囲軟部組織の損傷により強い疼痛が生じる。疼痛は脱臼の主要徴候の一つであり、関節運動で増悪する。
✗ 2.
腫脹
✗ 正しい。脱臼により関節周囲組織が損傷され、血管損傷や炎症反応により腫脹が出現する。関節血腫を伴うことも多く、受傷直後から急速に増強する。
✗ 3.
変形
✗ 正しい。関節端が正常位置から逸脱するため、明らかな変形がみられる。脱臼部位に応じた特有の異常肢位(弾発性固定)をとり、他動的に正常位に戻そうとしてもバネ様の抵抗で元に戻る。
✓ 4. 誤り
脂肪塞栓
脂肪塞栓は長管骨骨折(大腿骨・脛骨など)で骨髄内の脂肪が骨折部から血中に流入して生じる合併症であり、外傷性脱臼では起こらない。脂肪塞栓症候群では呼吸困難・意識障害・点状出血(皮膚・結膜)が三主徴となり、受傷後24〜72時間以内に発症する。
ポイント
  • 外傷性脱臼の徴候は疼痛・腫脹・変形・弾発性固定・関節窩の空虚感・機能障害である
  • 脂肪塞栓は長管骨骨折の合併症であり、脱臼では起こらない
  • 脂肪塞栓症候群の三主徴は呼吸困難・意識障害・点状出血で、受傷後24〜72時間以内に発症する
  • 重要用語: 弾発性固定, 脂肪塞栓, 外傷性脱臼 を正確に理解しておくこと。
比較表
徴候 外傷性脱臼 骨折
疼痛
腫脹
変形
弾発性固定 ○(特徴的) ×
関節窩の空虚感 ○(特徴的) ×
異常可動性・軋轢音 × ○(特徴的)
脂肪塞栓 × ○(長管骨)
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題76|外傷性脱臼で起こらないのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題76|外傷性脱臼で起こらないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手