学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ H. 外傷 / Q0821

理由で解く 臨床医学各論

Q0821 整形外科疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題92
問題
正しい組合せはどれか。
選択肢
1 スワンネック変形 ― 尺骨骨折
2 アキレス腱断裂 ― つま先立ち不能
3 テニス肘 ― 肘関節脱臼
4 ジャンパー膝 ― 膝関節の異常可動性
解答
正解2(アキレス腱断裂 - つま先立ち不能)
解説
✗ 1. 誤り
スワンネック変形 ― 尺骨骨折
スワンネック変形は関節リウマチに特徴的な手指変形であり、PIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を示す。尺骨骨折とは全く無関係の病態である。関節リウマチの手指変形にはボタン穴変形(PIP屈曲・DIP過伸展)や尺側偏位もあり、整理して覚えることが重要である。
✓ 2. 正しい
アキレス腱断裂 ― つま先立ち不能
アキレス腱断裂ではつま先立ちが不能となる。アキレス腱は下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の共同腱であり、踵骨に付着して足関節底屈の主動作を担う。断裂すると足関節の底屈力が著しく低下しつま先立ちができなくなる。診断にはトンプソンテスト(腓腹部を握っても足関節底屈が起こらない)が有用である。
✗ 3. 誤り
テニス肘 ― 肘関節脱臼
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は手関節伸筋群の付着部における使いすぎによる腱付着部炎であり、肘関節脱臼とは全く異なる病態である。テニスのバックハンドストロークで生じやすく、手関節背屈時の肘外側の疼痛が特徴的である。
✗ 4. 誤り
ジャンパー膝 ― 膝関節の異常可動性
ジャンパー膝は膝蓋腱炎(膝蓋靭帯炎)であり、ジャンプ動作の反復により膝蓋骨下端の腱付着部に起こるオーバーユース障害である。膝関節の異常可動性は靱帯損傷の所見であり、ジャンパー膝の病態とは異なる。
ポイント
  • アキレス腱は下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)の共同腱で足関節底屈の主動作筋である
  • トンプソンテストはアキレス腱断裂の診断に有用な徒手検査法である
  • テニス肘は外側上顆炎、ゴルフ肘は内側上顆炎であり、混同しないよう注意する
  • 重要用語: アキレス腱断裂、トンプソンテスト、テニス肘 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患名 正しい組合せ 病態
スワンネック変形 関節リウマチ PIP過伸展+DIP屈曲
アキレス腱断裂 つま先立ち不能 足関節底屈力の消失
テニス肘 上腕骨外側上顆炎 手関節伸筋群の腱付着部炎
ジャンパー膝 膝蓋腱炎 膝蓋靭帯の付着部障害
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題92|正しい組合せはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題92|正しい組合せはどれか。
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