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理由で解く 臨床医学各論

Q0811 整形外科疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題59
問題
小児期に発生することが多いのはどれか。
選択肢
1 ロコモティブシンドローム
2 スワンネック変形
3 ヘバーデン結節
4 野球肘
解答
正解4(野球肘)
解説
✗ 1. 誤り
ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は加齢に伴う運動器の機能低下により移動能力が低下した状態であり、高齢者に多い。骨粗鬆症・変形性関節症・脊柱管狭窄症などが原因となる加齢性の病態であり、小児期の疾患ではない。
✗ 2. 誤り
スワンネック変形
スワンネック変形はPIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を呈する手指変形であり、関節リウマチに特徴的である。関節リウマチは30〜50歳代の女性に好発する疾患であり、小児期に発生する疾患ではない。若年性特発性関節炎では小児にもみられるが、スワンネック変形自体は成人の関節リウマチに多い。
✗ 3. 誤り
ヘバーデン結節
ヘバーデン結節はDIP関節の変形性関節症であり、中年以降の女性に好発する。関節軟骨の退行変性に基づく疾患であるため、成長過程にある小児期に発生することはない。
✓ 4. 正しい
野球肘
野球肘は小児期(特に成長期の少年野球選手)に発生することが多いスポーツ障害である。投球動作の繰り返しにより肘関節に過度の負荷がかかり、内側型(内側上顆裂離骨折・内側側副靱帯損傷)、外側型(離断性骨軟骨炎)、後方型(肘頭疲労骨折)に分類される。特に外側型の離断性骨軟骨炎は成長期に特有の障害であり、関節遊離体(関節ねずみ)を生じうるため、早期発見と投球数制限が予防に極めて重要である。
ポイント
  • 野球肘は成長期の小児に好発するスポーツ障害であり、投球動作の繰り返しが原因
  • 内側型・外側型・後方型に分類され、特に外側型の離断性骨軟骨炎は早期発見が重要
  • ロコモティブシンドロームは高齢者、ヘバーデン結節・スワンネック変形は中年以降の疾患
  • 重要用語: 野球肘, 離断性骨軟骨炎, 投球障害, 小児スポーツ障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 好発年齢 特徴
野球肘 小児期(成長期) 投球障害・離断性骨軟骨炎
ペルテス病 4〜8歳 大腿骨頭の無腐性壊死
ヘバーデン結節 中年以降 DIP関節の変形性関節症
スワンネック変形 中年以降 関節リウマチによる手指変形
ロコモティブシンドローム 高齢者 運動器機能低下
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題59|小児期に発生することが多いのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題59|小児期に発生することが多いのはどれか。
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