学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ F. 脊椎疾患 / Q0748

理由で解く 臨床医学各論

Q0748 整形外科疾患

出典:あマ指 第8回(2000) 問題87
問題
腰部脊柱管狭窄症で誤っている記述はどれか。
選択肢
1 先天性と後天性とがある。
2 腰椎屈曲位で痛みが軽減する。
3 安静時痛がある。
4 間欠性跛行がある。
解答
正解3(安静時痛がある)
解説
✗ 1.
先天性と後天性とがある。
✗ 正しい。腰部脊柱管狭窄症には先天性(発育性)と後天性(変性性)がある。先天的に脊柱管が狭いものと、加齢変化(椎間板・椎間関節・黄色靱帯の変性)による後天性のものがあり、後天性(変性性)が最も多い。正しい記述である。
✗ 2.
腰椎屈曲位で痛みが軽減する。
✗ 正しい。腰椎屈曲位(前屈み姿勢)では脊柱管が拡大し、神経の圧迫が軽減するため症状が軽減する。自転車に乗れる、カートを押して歩ける、前かがみで休むと楽になるなどの症状パターンを示す。正しい記述である。
✓ 3. 誤り
安静時痛がある。
腰部脊柱管狭窄症は通常、安静時痛はない。歩行時・立位時に下肢痛やしびれが出現し、休息(特に前屈位での休息)で改善する神経性間欠跛行が特徴的である。安静時痛の存在は脊柱の腫瘍や感染症(化膿性脊椎炎など)を示唆する重要な所見であり、脊柱管狭窄症とは異なる。
✗ 4.
間欠性跛行がある。
✗ 正しい。神経性間欠跛行が腰部脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状である。歩行時に下肢痛やしびれが出現し、通常数分の前屈位での休息で症状が軽快し再び歩行可能となる。血管性間欠跛行(閉塞性動脈硬化症)との鑑別が重要である。
ポイント
  • 腰部脊柱管狭窄症は安静時痛がなく、歩行時に症状が出現し前屈位で改善する神経性間欠跛行が特徴的である
  • 安静時痛がある場合は腫瘍・感染症を疑い、脊柱管狭窄症とは鑑別する必要がある
  • 神経性間欠跛行(前屈位で軽減)と血管性間欠跛行(立位安静で軽減、足背動脈触知困難)の鑑別が重要
  • 重要用語: 神経性間欠跛行と安静時痛の有無 を正確に理解しておくこと。
比較表
鑑別項目 神経性間欠跛行(脊柱管狭窄症) 血管性間欠跛行(閉塞性動脈硬化症)
好発年齢 高齢者 高齢者(動脈硬化リスク)
軽減姿勢 前屈位で軽減 立位安静で軽減
自転車 乗れる(前屈位のため) 乗れないことがある
足背動脈 触知可能 触知困難・消失
SLRテスト 陰性のことが多い 関係なし
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題87|腰部脊柱管狭窄症で誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題87|腰部脊柱管狭窄症で誤っている記述はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手