学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0736

理由で解く 臨床医学各論

Q0736 整形外科疾患

出典:あマ指 第21回(2013) 問題79
問題
外反母趾について正しい記述はどれか。
選択肢
1 男性に多い。
2 先の細い靴の着用習慣と関係が深い。
3 手術療法の適応はない。
4 関節リウマチに合併しない。
解答
正解2(先の細い靴の着用習慣と関係が深い)
解説
✗ 1. 誤り
男性に多い。
外反母趾は先の細い靴(ハイヒール、パンプスなど)を着用する習慣のある女性に圧倒的に多い疾患である。男性にはまれで、男女比は約1:10程度とされる。先天的な要素(開張足、扁平足)に環境要因(不適切な靴)が加わり発症する。
✓ 2. 正しい
先の細い靴の着用習慣と関係が深い。
先の細い靴(とくにハイヒール、つま先の細いパンプス)の長期着用が外反母趾の最大の原因である。靴による母趾の外側への圧迫と、前足部への過度の荷重が母趾のMP関節での外反変形を引き起こす。生活習慣との密接な関連が指摘されている。
✗ 3. 誤り
手術療法の適応はない。
保存療法(靴の変更、装具療法、運動療法)で改善しない場合や疼痛が強い場合には、手術療法(骨切り術、関節形成術など)の適応となる。重症例では手術により疼痛軽減と歩行機能改善が得られる。
✗ 4. 誤り
関節リウマチに合併しない。
関節リウマチでは足部の変形として外反母趾を合併することがある。関節リウマチによる中足趾節(MTP)関節の破壊と変形により、二次的に外反母趾が生じる。関節リウマチの足部病変の一つとして重要である。
ポイント
  • 外反母趾は先の細い靴の長期着用が主因で、女性に圧倒的に多い(男女比約1:10)
  • 保存療法抵抗例や疼痛高度例では手術療法の適応となる
  • 関節リウマチの足部変形として外反母趾が合併することもあり、鑑別が必要
  • 外反母趾と関節リウマチによる足部変形は合併しうるが、原因が異なる(外反母趾は機械的圧迫、関節リウマチは自己免疫性炎症)
  • 重要用語: 外反母趾, ハイヒール, MTP関節, 骨切り術, 関節リウマチ足部病変 を正確に理解しておくこと。
比較表
項目 外反母趾 関節リウマチの足部変形
原因 先の細い靴による機械的圧迫 自己免疫性の滑膜炎
好発 女性(ハイヒール着用者) 女性(20〜50代)
変形部位 第1MTP関節 多関節(MTP関節群)
対称性 両側性が多いが非対称も 左右対称性
治療 靴の変更、装具、手術 薬物療法+手術
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題79|外反母趾について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題79|外反母趾について正しい記述はどれか。
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