学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0721

理由で解く 臨床医学各論

Q0721 整形外科疾患

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題61
問題
装具と疾患との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 ボストンブレース ― 変形性頚椎症
2 リーメンビューゲル装具 ― 先天性股関節脱臼
3 デニスブラウン副子 ― 扁平足
4 フォンローゼン装具 ― ペルテス病
解答
正解2(リーメンビューゲル装具 ― 先天性股関節脱臼)
解説
✗ 1. 誤り
ボストンブレース ― 変形性頚椎症
ボストンブレース(Boston brace)は側弯症(脊柱側彎症)に用いる胸腰仙椎装具であり、変形性頸椎症には用いない。胸腰椎〜腰椎の側弯に対して骨成長終了まで装着する。 変形性頸椎症にはフィラデルフィアカラーやソーミーブレースなどの頸椎装具が適応となる。装具の対象部位を混同しないよう注意する。
✓ 2. 正しい
リーメンビューゲル装具 ― 先天性股関節脱臼
リーメンビューゲル装具(Pavlik harness)は先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)の治療に用いる代表的な装具である。革製の「あぶみ式吊りバンド」により股関節を屈曲・外転位に保持し、脱臼した大腿骨頭を臼蓋内に自然整復させる。 生後6か月以内の乳児に対する第一選択で、治療成功率は約90%と高い。整復不能例にはフォンローゼン装具や徒手整復を検討する。
✗ 3. 誤り
デニスブラウン副子 ― 扁平足
デニスブラウン副子(Denis Browne splint)は先天性内反足の矯正後に用いる装具である。ポンセティ法によるギプス矯正後、両足を外転・外旋位に保持するため金属バーに靴を固定した構造をもつ。 扁平足の治療には足底板(アーチサポート)を使用する。対象疾患を正確に区別すること。
✗ 4. 誤り
フォンローゼン装具 ― ペルテス病
フォンローゼン装具(von Rosen splint)は先天性股関節脱臼に用いるH型のシーネ装具であり、ペルテス病には使用しない。新生児期の股関節弛緩が強い症例でリーメンビューゲル装具の代替として用いられる。 ペルテス病には免荷装具や外転装具(トロント装具など)を用いる。
ポイント
  • リーメンビューゲル装具は先天性股関節脱臼の第一選択装具であり、股関節屈曲・外転位を保持する
  • フォンローゼン装具も先天性股関節脱臼に用いるが、リーメンビューゲル装具とは適用時期が異なる
  • 「ボストンブレース=側弯症」「デニスブラウン副子=先天性内反足」の対応を混同しないこと
  • 重要用語: リーメンビューゲル装具と先天性股関節脱臼の組合せ を正確に理解しておくこと。
比較表
装具名 適応疾患 特徴
リーメンビューゲル装具 先天性股関節脱臼 股関節屈曲・外転位保持、第一選択
フォンローゼン装具 先天性股関節脱臼 H型シーネ、新生児期使用
デニスブラウン副子 先天性内反足 金属バーに靴固定、矯正後保持
ボストンブレース 側弯症 胸腰仙椎装具
ミルウォーキーブレース 側弯症 頚胸腰仙椎装具
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題61|装具と疾患との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題61|装具と疾患との組合せで正しいのはどれか。
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