学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ E. 形態異常 / Q0705

理由で解く 臨床医学各論

Q0705 整形外科疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題64
問題
特発性側弯に関して正しい記述はどれか。
選択肢
1 3歳頃までに気付かれることが多い。
2 前屈させると背部は水平となる。
3 コブ法は弯曲の程度の計測法である。
4 肺機能は低下しないのが特徴である。
解答
正解3(コブ法は弯曲の程度の計測法である。)
解説
✗ 1. 誤り
3歳頃までに気付かれることが多い。
特発性側弯症は思春期(10~15歳)に好発する疾患であり、3歳頃ではない。 女性に多く、成長期に側弯が進行しやすい。 学校健診での側弯検診が早期発見に重要な役割を果たしている。
✗ 2. 誤り
前屈させると背部は水平となる。
前屈テスト(Adams前屈テスト)では患側のリブハンプ(肋骨隆起)がみられ、背部は水平にならない。 背部の左右非対称が明確になるため、側弯症のスクリーニングに用いられる。 側弯症では椎体の回旋を伴うため、前屈時に背部の高さに左右差が生じる。
✓ 3. 正しい
コブ法は弯曲の程度の計測法である。
コブ法は側弯の弯曲角度を計測する方法であり、X線写真上で弯曲の程度(重症度)を評価するために用いられる。 弯曲の上端椎と下端椎の傾斜線の交差角度を測定する。 一般にコブ角20度以上で経過観察、25度以上で装具療法、40~50度以上で手術適応が検討される。
✗ 4. 誤り
肺機能は低下しないのが特徴である。
高度の側弯では胸郭変形により拘束性換気障害を生じ、肺機能が低下する。 特にコブ角60度以上の高度側弯では肺活量の著明な低下をきたし、呼吸不全に至ることもある。 肺機能は低下しないとする記述は誤りである。
ポイント
  • コブ法は側弯症の弯曲角度を計測する標準的な方法であり、重症度評価と治療方針の決定に用いられる。
  • 特発性側弯症は思春期に好発し、女性に多い。前屈テストでリブハンプ(肋骨隆起)がみられる。
  • 高度側弯(コブ角60度以上)では胸郭変形による拘束性換気障害をきたし、肺機能が低下する。
  • 重要用語: コブ法, 特発性側弯症, リブハンプ, 拘束性換気障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
コブ角 重症度 治療方針
10~20度 軽度 経過観察
25~40度 中等度 装具療法
40~50度以上 高度 手術適応を検討
60度以上 重度 拘束性換気障害のリスク
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題64|特発性側弯に関して正しい記述はどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題64|特発性側弯に関して正しい記述はどれか。
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