学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0654

理由で解く 臨床医学各論

Q0654 整形外科疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題54
問題
DIP関節の変形性関節症はどれか。
選択肢
1 ボタン穴変形
2 マレット変形
3 ブシャール結節
4 ヘバーデン結節
解答
正解4(ヘバーデン結節)
解説
✗ 1. 誤り
ボタン穴変形
ボタン穴変形はPIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を呈する手指変形であり、関節リウマチに特徴的である。中央索の断裂により側索が掌側に偏位することで生じる変形であり、変形性関節症とは無関係の病態である。
✗ 2. 誤り
マレット変形
マレット変形はDIP関節の屈曲変形(伸展不能)であるが、指伸筋腱の終止部断裂や末節骨の裂離骨折が原因である。DIP関節に生じる点は共通するが、外傷性の変形であり変形性関節症による変形ではない。
✗ 3. 誤り
ブシャール結節
ブシャール結節はPIP(近位指節間)関節の変形性関節症であり、DIP関節ではない。ヘバーデン結節と混同されやすいが、罹患する関節のレベルが1つ異なる。「ブシャール=PIP」「ヘバーデン=DIP」と対で覚える。
✓ 4. 正しい
ヘバーデン結節
ヘバーデン結節はDIP(遠位指節間)関節の変形性関節症である。DIP関節の背側に骨棘が形成されて結節状の硬い腫脹が生じる。中年以降の女性に好発し、第2〜5指のDIP関節に左右対称性に出現することが多い。疼痛や関節可動域制限を伴うが、関節リウマチとは異なり全身性の炎症所見はみられない。
ポイント
  • DIP関節の変形性関節症=ヘバーデン結節、PIP関節の変形性関節症=ブシャール結節
  • ボタン穴変形・スワンネック変形は関節リウマチの手指変形であり、変形性関節症とは区別する
  • マレット変形は外傷による伸筋腱断裂が原因であり、DIP関節に生じるがヘバーデン結節とは病因が異なる
  • 重要用語: ヘバーデン結節, DIP関節, ブシャール結節, PIP関節, 変形性関節症 を正確に理解しておくこと。
比較表
病態 罹患関節 原因・特徴
ヘバーデン結節 DIP関節 変形性関節症・中年女性に好発
ブシャール結節 PIP関節 変形性関節症・ヘバーデンより少ない
ボタン穴変形 PIP屈曲+DIP過伸展 関節リウマチ・中央索断裂
スワンネック変形 PIP過伸展+DIP屈曲 関節リウマチ
マレット変形 DIP屈曲 伸筋腱断裂(外傷性)
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題54|DIP関節の変形性関節症はどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題54|DIP関節の変形性関節症はどれか。
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