学習トップ理由で解く 臨床医学各論第1章 ▸ C. ウイルス感染症 / Q0077

理由で解く 臨床医学各論

Q0077 感染症

出典:あマ指 第31回(2023) 問題53
問題
帯状疱疹について正しいのはどれか。
選択肢
1 小児期に発症する。
2 神経支配領域に皮疹を認める。
3 抗菌薬を投与する。
4 再発はしない。
解答
正解2(神経支配領域に皮疹を認める。)
解説
✗ 1. 誤り
小児期に発症する。
帯状疱疹は小児期ではなく成人(特に高齢者や免疫低下者)に発症するのが一般的である。小児期に発症するのは水痘(みずぼうそう)であり、水痘後にVZVが神経節に潜伏感染し、後年免疫力が低下した際に再活性化して帯状疱疹として発症する。
✓ 2. 正しい
神経支配領域に皮疹を認める。
帯状疱疹は神経支配領域(デルマトーム)に一致して皮疹を認めるのが特徴である。片側性で正中線を越えないことが特徴。
✗ 3. 誤り
抗菌薬を投与する。
帯状疱疹はウイルス感染症(VZVの再活性化)であるため、抗菌薬ではなく抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)を投与する。抗菌薬は細菌感染症に対する薬剤であり、ウイルス感染症には無効。
✗ 4. 誤り
再発はしない。
帯状疱疹は通常一生に一度とされるが、免疫力が著しく低下した場合には再発することがある。HIV感染症患者や免疫抑制薬使用中の患者では再発リスクが高い。「再発しない」とは断定できない。
ポイント
  • 帯状疱疹の最大の特徴は「片側の神経支配領域(デルマトーム)に一致した帯状の水疱」であり、正中線を越えないこと。
  • 治療は「抗ウイルス薬(アシクロビル)」であり「抗菌薬」ではない。ウイルス感染症と細菌感染症の治療薬の違いを正確に覚えること。
  • 帯状疱疹は水痘の既感染者に起こる再活性化であり、小児期ではなく成人・高齢者に発症する。免疫低下時にリスクが高まる。
  • 重要用語: デルマトーム, 片側性, 抗ウイルス薬(アシクロビル), VZV再活性化, 帯状疱疹後神経痛 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題53|帯状疱疹について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題53|帯状疱疹について正しいのはどれか。
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