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理由で解く 臨床医学各論

Q0632 整形外科疾患

出典:あマ指 第15回(2007) 問題75
問題
「60歳の女性。生来健康で病気や外傷の既往はない。3ヶ月前から右膝の疼痛と腫脹に気付く。膝の完全屈曲がやや困難。」この患者への指導で誤っているのはどれか。
選択肢
1 等尺性収縮訓練による大腿部の筋力強化
2 正座訓練による関節可動域の改善
3 膝サポーターの装用
4 体重のコントロール
解答
正解2(正座訓練による関節可動域の改善)
解説
✗ 1.
等尺性収縮訓練による大腿部の筋力強化
✗ 正しい。大腿四頭筋の等尺性収縮訓練(仰臥位での下肢挙上訓練など)は関節に負担をかけずに筋力強化できる適切な指導である。仰臥位での下肢挙上訓練など、四頭筋強化トレーニングを指導する。関節への機械的負荷を最小限にしつつ筋力を維持できる。
✓ 2. 誤り
正座訓練による関節可動域の改善
正座訓練は膝関節に過度な屈曲負荷をかけ、関節軟骨の摩耗や疼痛を増悪させるため不適切な指導である。正座を避けることなどを指導する。関節可動域の改善には正座ではなく、非荷重位での屈曲訓練や水中歩行が適切である。
✗ 3.
膝サポーターの装用
✗ 正しい。膝サポーターは関節の安定性を高め、疼痛軽減に有効な補助具であり、日常生活での使用は適切な指導である。関節への負担を分散し、歩行時の安定感を向上させる。
✗ 4.
体重のコントロール
✗ 正しい。肥満は膝関節への荷重負荷を増大させるため、体重コントロール(減量)は変形性膝関節症の重要な保存的治療の一つである。体重減量が生活指導として知られている。
ポイント
  • 変形性膝関節症では「正座を避ける」ことが生活指導の基本であり、正座訓練は関節破壊を助長するため禁忌である。
  • 適切な指導は等尺性収縮訓練・水中歩行・体重管理・サポーター装用である。
  • 装具療法として内反膝には外側楔状足底板を使用する。
  • 重要用語: 変形性膝関節症, 正座禁忌, 等尺性収縮訓練, 体重コントロール を正確に理解しておくこと。
比較表
指導内容 適切/不適切 理由
等尺性収縮訓練 適切 関節負荷なしに筋力強化
正座訓練 不適切(禁忌) 膝関節への過度な屈曲負荷
膝サポーター 適切 安定性向上・疼痛軽減
体重コントロール 適切 荷重負荷の軽減
外側楔状足底板 適切 内反膝の矯正
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題75|「60歳の女性。生来健康で病気や外傷の既往はない。3ヶ月前から右膝の疼痛と腫脹に気付く。膝の完全屈曲がやや困難。」この患者への指導で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題75|「60歳の女性。生来健康で病気や外傷の既往はない。3ヶ月前から右膝の疼痛と腫脹に気付く。膝の完全屈曲がやや困難。」この患者への指導で誤っているのはどれか。
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