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理由で解く 臨床医学各論

Q0621 整形外科疾患

出典:あマ指 第7回(1999) 問題89
問題
変形性膝関節症の症状で誤っているのはどれか。
選択肢
1 運動開始時痛
2 大腿四頭筋の肥大
3 膝蓋跳動
4 内側関節裂隙部の圧痛
解答
正解2(大腿四頭筋の肥大)
解説
✗ 1.
運動開始時痛
✗ 正しい。変形性膝関節症では椅子からの立ち上がり、歩き始めなど動作開始時に痛みが出現し、動いているうちに軽減する運動開始時痛が特徴的である。 病期が進行すると持続痛や夜間痛も出現するが、初期には運動開始時痛が主訴となることが多い。
✓ 2. 誤り
大腿四頭筋の肥大
変形性膝関節症では大腿四頭筋は肥大ではなく萎縮する。疼痛による膝の使用制限と関節機能低下により、大腿四頭筋(特に内側広筋)の筋力低下・萎縮が必発である。 大腿四頭筋萎縮は膝関節の不安定性を増悪させ、さらなる症状悪化の悪循環を招くため、大腿四頭筋訓練が保存療法の要となる。
✗ 3.
膝蓋跳動
✗ 正しい。関節水腫(関節液の貯留)がある場合、膝蓋骨を上から圧迫すると大腿骨に接した後に跳ね返る浮遊感(膝蓋跳動、ballottement)を認める。 膝蓋跳動は関節液貯留の診断に有用な身体所見であり、変形性膝関節症に伴う関節水腫でしばしば陽性となる。
✗ 4.
内側関節裂隙部の圧痛
✗ 正しい。変形性膝関節症は内側型が圧倒的に多く(約90%)、内側関節裂隙部(内側半月板部)に圧痛がみられる。 内側型ではO脚変形(内反変形)を呈し、外側型は少ないがX脚変形(外反変形)を呈する。
ポイント
  • 変形性膝関節症では大腿四頭筋は肥大ではなく萎縮し、大腿四頭筋訓練(SLR訓練、水中歩行など)が保存療法の要である
  • 内側型が約90%を占めO脚(内反)変形を呈し、中高年の女性に多い
  • 変形性膝関節症の危険因子は加齢、女性、肥満、O脚、職業(膝への負担)、外傷歴である
  • 重要用語: 変形性膝関節症・大腿四頭筋萎縮・膝蓋跳動・内反変形 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題89|変形性膝関節症の症状で誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題89|変形性膝関節症の症状で誤っているのはどれか。
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