学習トップ理由で解く 臨床医学各論第8章 ▸ B. 関節疾患 / Q0618

理由で解く 臨床医学各論

Q0618 整形外科疾患

出典:あマ指 第3回(1995) 問題88
問題
変形性膝関節症の成因について誤っているのはどれか。
選択肢
1 職業
2 年齢
3 脚気
4 関節炎
解答
正解3(脚気)
解説
✗ 1.
職業
✗ 正しい。立ち仕事、農業、重量物運搬など膝関節に繰り返し負荷がかかる職業は変形性膝関節症の発症リスクを高める重要な因子である。 機械的ストレスの蓄積が関節軟骨の摩耗を促進し、長年にわたる職業性負荷が二次性変形性膝関節症の原因となりうる。
✗ 2.
年齢
✗ 正しい。加齢に伴う関節軟骨の退行性変化(弾力性低下、水分含有量減少)は変形性膝関節症の最も重要な成因である。 40歳以上、特に60歳以上の高齢者に好発し、X線学的には65歳以上の大部分に何らかの変形性関節症の所見がみられる。
✓ 3. 誤り
脚気
脚気はビタミンB1(チアミン)欠乏により生じる疾患で、末梢神経障害(多発性神経炎による下肢のしびれ・脱力)や心不全(脚気心)を呈する。 関節軟骨の変性や関節炎とは病態が全く異なり、変形性膝関節症の成因とはならない。脚気は代謝性疾患であり、関節疾患ではない。
✗ 4.
関節炎
✗ 正しい。関節リウマチ、化膿性関節炎、結核性関節炎などの既存の関節炎は関節軟骨を損傷・破壊し、二次性変形性膝関節症の原因となる。 一次性変形性膝関節症(明らかな原因疾患なし)に対して、先行する関節疾患に続発するものを二次性という。
ポイント
  • 変形性膝関節症の主な危険因子は加齢(最重要)、肥満、女性(閉経後のホルモン変化)、O脚変形、外傷歴、職業(膝への負担)である
  • 一次性(加齢・肥満が主因)が多く、二次性(外傷・関節炎・骨壊死などに続発)は比較的少ない
  • 日本では変形性股関節症は二次性(先天性股関節脱臼後)が多いのに対し、変形性膝関節症は一次性が多い
  • 重要用語: 変形性膝関節症・一次性と二次性・加齢・肥満 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題88|変形性膝関節症の成因について誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題88|変形性膝関節症の成因について誤っているのはどれか。
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