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理由で解く 臨床医学各論

Q0614 整形外科疾患

出典:あマ指 第31回(2023) 問題47
問題
偽痛風患者の関節に沈着している結晶成分はどれか。
選択肢
1 尿酸ナトリウム
2 シュウ酸カルシウム
3 ビリルビンカルシウム
4 ピロリン酸カルシウム
解答
正解4(ピロリン酸カルシウム)
解説
✗ 1. 誤り
尿酸ナトリウム
尿酸ナトリウム(尿酸一ナトリウム)結晶が関節に沈着するのは痛風である。痛風は高尿酸血症を基盤とし、第1中足趾節関節に好発する急性関節炎を引き起こす。偽痛風とは沈着する結晶成分が異なる。
✗ 2. 誤り
シュウ酸カルシウム
シュウ酸カルシウムは尿路結石の主成分であり、結石症全体の約90%を占める。偽痛風の関節沈着結晶ではなく、腎・尿管に結石として存在する。
✗ 3. 誤り
ビリルビンカルシウム
ビリルビンカルシウムは胆石(ビリルビンカルシウム石)の成分であり、胆嚢や胆管内に形成される結石に含まれる。偽痛風の関節沈着結晶とは関係がない。
✓ 4. 正しい
ピロリン酸カルシウム
偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶沈着症、CPPD沈着症)では関節にピロリン酸カルシウム二水和物(CPPD)結晶が沈着する。膝関節に好発し、急性の関節炎を引き起こす。X線では関節軟骨の石灰化(軟骨石灰化症)がみられ、高齢者に多い疾患である。痛風様の急性関節炎を呈するが、結晶成分が異なるため「偽痛風」と呼ばれる。
ポイント
  • 痛風は尿酸ナトリウム結晶、偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶の沈着であり、結晶成分の違いを正確に区別する。
  • シュウ酸カルシウムは尿路結石、ビリルビンカルシウムは胆石の成分であり、結晶・結石の種類と沈着部位を関連づけて覚える。
  • 重要用語: 偽痛風、ピロリン酸カルシウム(CPPD)、痛風(尿酸ナトリウム)、シュウ酸カルシウム(尿路結石) を正確に理解しておくこと。
比較表
結晶成分 関連疾患 好発部位
尿酸ナトリウム 痛風 第1中足趾節関節
ピロリン酸カルシウム 偽痛風 膝関節
シュウ酸カルシウム 尿路結石 腎・尿管
ビリルビンカルシウム 胆石 胆嚢・胆管
解説画像
あマ指 第31回(2023) 問題47|偽痛風患者の関節に沈着している結晶成分はどれか。 解説図
あマ指 第31回(2023) 問題47|偽痛風患者の関節に沈着している結晶成分はどれか。
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