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理由で解く 臨床医学各論

Q0613 整形外科疾患

出典:鍼灸 第26回(2018) 問題57
問題
下腿の区画と筋の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 前区画 ― 長指屈筋
2 外側区画 ― 後脛骨筋
3 深後区画 ― 長腓骨筋
4 浅後区画 ― ヒラメ筋
解答
正解4(浅後区画――――――ヒラメ筋)
解説
✗ 1. 誤り
前区画 ― 長指屈筋
長指屈筋は深後区画に属する筋であり、前区画ではない。前区画には前脛骨筋・長指伸筋・長母指伸筋があり、深腓骨神経の支配を受けて足関節の背屈と足趾の伸展を担当する。前区画は下垂足(drop foot)の原因部位としても重要である。
✗ 2. 誤り
外側区画 ― 後脛骨筋
後脛骨筋は深後区画に属する筋であり、外側区画ではない。外側区画には長腓骨筋と短腓骨筋の2筋があり、浅腓骨神経の支配を受けて足関節の外がえし(外反)に作用する。外側区画の障害では足の外反力が低下する。
✗ 3. 誤り
深後区画 ― 長腓骨筋
長腓骨筋は外側区画に属する筋であり、深後区画ではない。深後区画には後脛骨筋・長指屈筋・長母指屈筋があり、脛骨神経の支配を受けて足関節の底屈と内がえし(内反)、足趾の屈曲に作用する。
✓ 4. 正しい
浅後区画 ― ヒラメ筋
ヒラメ筋は浅後区画に属する代表的な筋である。浅後区画には腓腹筋とヒラメ筋があり、両者を合わせて下腿三頭筋と呼ぶ。これらはアキレス腱を介して踵骨に停止し、脛骨神経の支配を受けて足関節の強力な底屈(つま先立ち)を行う筋である。
ポイント
  • 下腿は4つのコンパートメント(筋区画)に分かれ、各区画には特定の筋群が配置される
  • 前区画は背屈筋群(深腓骨神経)、外側区画は外反筋群(浅腓骨神経)、浅後区画は底屈筋群(脛骨神経)、深後区画は底屈・内反筋群(脛骨神経)である
  • コンパートメント症候群では外傷後に区画内圧が上昇し、筋・神経の虚血壊死を引き起こすため緊急の筋膜切開が必要となる
  • 重要用語: 下腿コンパートメントの筋配置と神経支配 を正確に理解しておくこと。
比較表
区画 主な筋 主な作用 神経支配
前区画 前脛骨筋、長指伸筋、長母指伸筋 足関節背屈、足趾伸展 深腓骨神経
外側区画 長腓骨筋、短腓骨筋 足関節外反 浅腓骨神経
浅後区画 腓腹筋、ヒラメ筋(下腿三頭筋) 足関節底屈 脛骨神経
深後区画 後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋 足関節底屈・内反、足趾屈曲 脛骨神経
解説画像
鍼灸 第26回(2018) 問題57|下腿の区画と筋の組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第26回(2018) 問題57|下腿の区画と筋の組合せで正しいのはどれか。
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