学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ B. 脂質代謝異常 / Q0569

理由で解く 臨床医学各論

Q0569 代謝・栄養疾患

出典:鍼灸 第7回(1999) 問題70
問題
高脂血症で増加しないのはどれか。
選択肢
1 プリン体
2 LDL
3 トリグリセリド
4 コレステロール
解答
正解1(プリン体)
解説
✓ 1. 誤り
プリン体
プリン体は核酸(DNA・RNA)の構成成分であり、脂質とは全く異なる代謝系に属する。プリン体の最終代謝産物である尿酸が血中に蓄積すると高尿酸血症となり、関節に尿酸塩結晶が沈着すると痛風を発症する。プリン体は高脂血症で増加する成分ではない。
✗ 2.
LDL
✗ 正しい。LDL(低比重リポタンパク)は高脂血症で増加する代表的な脂質成分である。LDLコレステロール≧140mg/dLは脂質異常症の診断基準の一つであり、「悪玉コレステロール」として動脈硬化の最大の原因となる。
✗ 3.
トリグリセリド
✗ 正しい。トリグリセリド(中性脂肪)は高脂血症で増加する脂質成分の一つである。≧150mg/dLで高トリグリセリド血症と診断され、過食・飲酒・肥満が原因となることが多い。著明な高値(≧1000mg/dL)では急性膵炎のリスクが上昇する。
✗ 4.
コレステロール
✗ 正しい。コレステロール(総コレステロール)は高脂血症で増加する代表的な脂質成分であり、LDLコレステロールの上昇を主に反映する。コレステロールは細胞膜やホルモンの材料として必須だが、過剰になると動脈硬化を促進する。
ポイント
  • 高脂血症(脂質異常症)で増加するのはLDL、トリグリセリド、総コレステロールなどの脂質成分であり、プリン体(核酸代謝産物)とは明確に区別する。
  • プリン体→尿酸→高尿酸血症→痛風という代謝経路は脂質代謝とは独立した核酸代謝系に属する。この違いは国試頻出。
  • 重要用語: プリン体、尿酸、高尿酸血症、痛風、LDL、トリグリセリド、コレステロール を正確に理解しておくこと。
比較表
代謝系 物質 異常高値で起こる疾患
脂質代謝 LDLコレステロール 脂質異常症→動脈硬化
脂質代謝 トリグリセリド 脂質異常症→急性膵炎
脂質代謝 総コレステロール 脂質異常症→動脈硬化
核酸代謝 プリン体→尿酸 高尿酸血症→痛風
解説画像
鍼灸 第7回(1999) 問題70|高脂血症で増加しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第7回(1999) 問題70|高脂血症で増加しないのはどれか。
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