学習トップ理由で解く 臨床医学各論第7章 ▸ A. 糖代謝異常 / Q0550

理由で解く 臨床医学各論

Q0550 代謝・栄養疾患

出典:あマ指 第23回(2015) 問題66
問題
2 型糖尿病について正しいのはどれか。
選択肢
1 若年者に多い。
2 非肥満者に多い。
3 糖尿病患者の90%以上を占める。
4 治療の第一選択はインスリン療法である。
解答
正解3(糖尿病患者の90%以上を占める)
解説
✗ 1. 誤り
若年者に多い。
2型糖尿病は中高年(40歳以降)に好発する。遺伝的素因を背景に、加齢に伴うインスリン分泌能の低下や長年の生活習慣の蓄積が発症に関与する。若年者に多いのは1型糖尿病(自己免疫による膵β細胞破壊)であり、小児〜思春期に好発する。ただし近年、若年者の2型糖尿病も食生活の欧米化により増加傾向にある。
✗ 2. 誤り
非肥満者に多い。
2型糖尿病は肥満者、特に内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)の患者に多い。内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカイン(TNF-α、レジスチンなど)がインスリン抵抗性を惹起し、膵β細胞への負荷を増大させる。非肥満で発症する1型糖尿病とは対照的である。
✓ 3. 正しい
糖尿病患者の90%以上を占める。
2型糖尿病は糖尿病患者全体の約90〜95%を占め、わが国では圧倒的多数を占める病型である。遺伝的素因に環境因子(過食、運動不足、肥満、ストレスなど)が加わって発症する多因子疾患であり、生活習慣病の一つに位置づけられる。
✗ 4. 誤り
治療の第一選択はインスリン療法である。
2型糖尿病の治療は段階的に進められる。まず食事療法と運動療法を基本とし、それで血糖コントロールが不十分な場合に経口血糖降下薬(SU薬、BG薬、αGI、DPP-4阻害薬など)を追加する。インスリン療法は経口薬でもコントロール不良な場合や、高血糖緊急時に用いるものであり、第一選択ではない。
ポイント
  • 2型糖尿病は糖尿病の大多数(90〜95%)を占め、中高年の肥満者に多い多因子疾患である。
  • 治療の基本は食事療法→運動療法→経口薬→インスリン療法の段階的アプローチであり、インスリンは最終手段に近い。
  • インスリン抵抗性(末梢でのインスリン感受性低下)とインスリン分泌不全(膵β細胞機能低下)の両者が2型糖尿病の病態の中心である。
  • 重要用語: 2型糖尿病、インスリン抵抗性、食事療法、運動療法、経口血糖降下薬 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題66|2 型糖尿病について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題66|2 型糖尿病について正しいのはどれか。
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