学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0509

理由で解く 臨床医学各論

Q0509 内分泌疾患

出典:鍼灸 第19回(2011) 問題67
問題
アジソン病でみられないのはどれか。
選択肢
1 多毛
2 黒色斑点
3 低血圧
4 月経異常
解答
正解1(多毛)
解説
✓ 1. 誤り
多毛
アジソン病では副腎皮質からの副腎アンドロゲン分泌が低下するため、体毛は減少する。 多毛はクッシング症候群(コルチゾール・副腎アンドロゲン過剰)でみられる症状であり、アジソン病では逆に腋毛・恥毛の脱落がみられる。 したがって多毛は「みられない」症状として正しい。
✗ 2.
黒色斑点
✗ 正しい。アジソン病ではコルチゾール低下に対する代償性ACTH上昇に伴い、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)作用が亢進する。 その結果、皮膚・粘膜に色素沈着(黒色斑点)がみられる。
✗ 3.
低血圧
✗ 正しい。アルドステロン低下によるNa喪失・循環血液量減少と、コルチゾール低下による血管反応性低下により低血圧をきたす。 アジソン病でみられる重要な症状である。
✗ 4.
月経異常
✗ 正しい。副腎アンドロゲン低下により女性では月経異常(無月経・月経不順)がみられることがある。 性腺機能への影響からアジソン病でみられる症状である。
ポイント
  • アジソン病とクッシング症候群は副腎皮質ホルモンの低下と過剰で対照的な症状を示すため、対比して覚えると効果的
  • 多毛はクッシング症候群(副腎アンドロゲン過剰)、体毛脱落はアジソン病(副腎アンドロゲン低下)と正確に区別する
  • アジソン病の色素沈着はACTH上昇→MSH作用亢進が機序であり、口腔粘膜や手掌の皺に好発する
  • 重要用語: アジソン病、多毛、色素沈着、副腎アンドロゲン を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 アジソン病 クッシング症候群
体毛 脱落(アンドロゲン低下) 多毛(アンドロゲン過剰)
皮膚色素 色素沈着(ACTH上昇) 紫色皮膚線条
血圧 低血圧 高血圧
血糖 低血糖 高血糖
体型 るいそう 中心性肥満・満月様顔貌
解説画像
鍼灸 第19回(2011) 問題67|アジソン病でみられないのはどれか。 解説図
鍼灸 第19回(2011) 問題67|アジソン病でみられないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手