学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0498

理由で解く 臨床医学各論

Q0498 内分泌疾患

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題76
問題
疾患と血清カリウムとの組み合わせで正しいのはどれか。
選択肢
1 アジソン病 ― 低カリウム血症
2 コン症候群 ― 低カリウム血症
3 クッシング病 ― 高カリウム血症
4 バセドウ病 ― 高カリウム血症
解答
正解2(コン症候群 ― 低カリウム血症)
解説
✗ 1. 誤り
アジソン病 ― 低カリウム血症
アジソン病ではアルドステロン低下により腎でのK排泄が減少するため高カリウム血症をきたす。低Kではなく高Kが正しい。
✓ 2. 正しい
コン症候群 ― 低カリウム血症
コン症候群(原発性アルドステロン症)ではアルドステロン過剰により腎遠位尿細管でNa再吸収促進・K排泄亢進が起こり、低カリウム血症をきたす。筋力低下・代謝性アルカローシスを伴う。
✗ 3. 誤り
クッシング病 ― 高カリウム血症
クッシング病ではコルチゾール過剰のミネラルコルチコイド作用によりK排泄が亢進し、低カリウム血症傾向となる。高Kではない。
✗ 4. 誤り
バセドウ病 ― 高カリウム血症
バセドウ病では高カリウム血症は通常みられない。むしろ低K血症による周期性四肢麻痺を合併することがある。
ポイント
  • コン症候群ではアルドステロン過剰→K排泄亢進→低K血症、アジソン病ではアルドステロン低下→K排泄低下→高K血症
  • アルドステロンの過不足とカリウムの関係は「鏡像」パターンとして理解する
  • 高K血症は致死性不整脈(心室細動)のリスクがあり、アジソン病・慢性腎不全で注意が必要
  • 重要用語: コン症候群, 低カリウム血症, アジソン病, 高カリウム血症, アルドステロン を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 血清K 機序
コン症候群 低値 アルドステロン過剰→K排泄亢進
アジソン病 高値 アルドステロン低下→K排泄低下
クッシング病 低値傾向 コルチゾールのミネラルコルチコイド作用
慢性腎不全 高値 腎K排泄能低下
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題76|疾患と血清カリウムとの組み合わせで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題76|疾患と血清カリウムとの組み合わせで正しいのはどれか。
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