学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ C. 副腎疾患 / Q0491

理由で解く 臨床医学各論

Q0491 内分泌疾患

出典:鍼灸 第2回(1994) 問題70
問題
二次性高血圧の原因とならない疾患はどれか。
選択肢
1 褐色細胞腫
2 アルドステロン症
3 アジソン病
4 バセドウ病
解答
正解3(アジソン病)
解説
✗ 1.
褐色細胞腫
✗ 正しい。褐色細胞腫は副腎髄質からカテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)を過剰に分泌する腫瘍である。 カテコールアミンの交感神経刺激作用により血管収縮・心拍出量増加が生じ、発作性または持続性の高血圧を来す。 発作性高血圧に加え、頭痛・発汗・頻脈・高血糖が特徴的症状である。
✗ 2.
アルドステロン症
✗ 正しい。原発性アルドステロン症ではアルドステロンが過剰に分泌され、腎尿細管でのNa再吸収が亢進する。 その結果、循環血液量が増加し高血圧を来す。低K血症・レニン低値を伴う点が特徴的である。
✓ 3. 誤り
アジソン病
アジソン病は副腎皮質機能低下症であり、コルチゾール・アルドステロンの分泌が低下する。 アルドステロン低下によりNa排泄が増加し循環血液量が減少するため、むしろ低血圧を呈する。 したがって、アジソン病は二次性高血圧の原因とはならず、低血圧の原因疾患である。
✗ 4.
バセドウ病
✗ 正しい。バセドウ病(甲状腺機能亢進症)では甲状腺ホルモン過剰により心拍出量が増大する。 そのため収縮期血圧が上昇し、二次性高血圧の原因となる。
ポイント
  • 二次性高血圧の原因となる内分泌疾患として褐色細胞腫・原発性アルドステロン症・クッシング症候群・バセドウ病が重要である
  • アジソン病はアルドステロン・コルチゾール低下により低血圧を呈し、高血圧の原因とはならない
  • 褐色細胞腫は「発作性高血圧+頭痛+発汗+頻脈+高血糖」が特徴的であり、副腎髄質疾患の代表である
  • 原発性アルドステロン症は「高血圧+低K血症+レニン低値」の三つ組が診断のポイント
  • 重要用語: 二次性高血圧, 褐色細胞腫, 原発性アルドステロン症, アジソン病, クッシング症候群 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 血圧への影響 機序 主な特徴
褐色細胞腫 発作性高血圧 カテコールアミン過剰→血管収縮 頭痛・発汗・頻脈・高血糖
原発性アルドステロン症 高血圧 Na・水再吸収亢進→循環血液量増加 低K血症・レニン低値
クッシング症候群 高血圧 コルチゾール過剰→Na貯留 中心性肥満・満月様顔貌
バセドウ病 収縮期高血圧 心拍出量増大 頻脈・体重減少・眼球突出
アジソン病 低血圧 アルドステロン低下→Na喪失 色素沈着・低血糖・低Na高K
解説画像
鍼灸 第2回(1994) 問題70|二次性高血圧の原因とならない疾患はどれか。 解説図
鍼灸 第2回(1994) 問題70|二次性高血圧の原因とならない疾患はどれか。
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