学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0490

理由で解く 臨床医学各論

Q0490 内分泌疾患

出典:あマ指 第18回(2010) 問題81
問題
血清総コレステロール値が低いのはどれか。
選択肢
1 甲状腺機能亢進症
2 インスリノーマ
3 原発性アルドステロン症
4 褐色細胞腫
解答
正解1(甲状腺機能亢進症)
解説
✓ 1. 誤り
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモン過剰により全身の代謝が著しく亢進する。 コレステロールの分解・消費が促進され、肝臓でのLDL受容体発現も増加するため、血清総コレステロール値は低下する。 逆に甲状腺機能低下症ではコレステロール代謝が低下し、高コレステロール血症をきたす。
✗ 2.
インスリノーマ
✗ 正しい。インスリノーマは膵島β細胞の腫瘍でインスリンが過剰分泌され、低血糖が主症状である。 Whippleの三徴(空腹時低血糖・血糖値60mg/dL以下・ブドウ糖投与で改善)が特徴で、コレステロール値低下との直接的な関連はない。
✗ 3.
原発性アルドステロン症
✗ 正しい。原発性アルドステロン症はアルドステロン過剰による高血圧・低K血症が主な病態であり、コレステロール代謝への直接的な影響は乏しい。
✗ 4.
褐色細胞腫
✗ 正しい。褐色細胞腫はカテコールアミン過剰による高血圧・動悸・発汗が主症状である。 脂肪分解は促進されるが、血清コレステロール低下の代表的疾患ではない。
ポイント
  • 血清コレステロール値と内分泌疾患の関係は頻出で、甲状腺機能亢進症=低コレステロール、甲状腺機能低下症=高コレステロールの対比を確実に覚える
  • 甲状腺ホルモンはLDL受容体の発現を促進するため、亢進症ではLDLコレステロールの取り込みが増加して血中濃度が低下する
  • バセドウ病の主要所見はメルゼブルグの三徴(甲状腺腫大・眼球突出・頻脈)であり、低コレステロール血症は検査所見として重要
  • 重要用語: 甲状腺機能亢進症、低コレステロール血症、LDL受容体、代謝亢進 を正確に理解しておくこと。
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題81|血清総コレステロール値が低いのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題81|血清総コレステロール値が低いのはどれか。
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