学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0489

理由で解く 臨床医学各論

Q0489 内分泌疾患

出典:あマ指 第33回(2025) 問題59
問題
甲状腺機能低下症の症状はどれか。
選択肢
1 頻脈
2 手指振戦
3 動作緩慢
4 色素沈着
解答
正解3(動作緩慢)
解説
✗ 1. 誤り
頻脈
頻脈は甲状腺機能亢進症の症状である。 甲状腺機能低下症では代謝低下により徐脈がみられる。
✗ 2. 誤り
手指振戦
手指振戦は甲状腺機能亢進症の症状であり、甲状腺ホルモン過剰による交感神経亢進で生じる。 甲状腺機能低下症ではみられない。
✓ 3. 正しい
動作緩慢
甲状腺機能低下症では甲状腺ホルモンの不足により全身の代謝が低下し、動作が緩慢になる。 活動性の低下・易疲労感・言語緩慢・記憶障害などの精神症状もみられる。 これらの症状からうつ病や認知症と間違えられることがある。
✗ 4. 誤り
色素沈着
色素沈着はアジソン病(副腎皮質機能低下症)の特徴的症状である。 コルチゾール低下によるネガティブフィードバックでACTHが増加し、ACTH前駆体であるPOMCからMSHが産生されメラニン産生が促進されるために生じる。
ポイント
  • 甲状腺機能低下症では代謝低下により動作緩慢・活動性低下・言語緩慢がみられる
  • 動作緩慢はうつ病やパーキンソン病、認知症との鑑別が必要であり、甲状腺機能検査(TSH・FT4)が診断に重要
  • 色素沈着はアジソン病の特徴的症状であり、ACTH増加→MSH産生→メラニン沈着の機序を理解すること
  • アジソン病では色素沈着のほか低血圧・低血糖・低Na高K・全身倦怠感がみられる
  • 重要用語: 甲状腺機能低下症, 動作緩慢, アジソン病, 色素沈着, ACTH を正確に理解しておくこと。
比較表
症状 関連する疾患 機序
動作緩慢 甲状腺機能低下症 全身代謝低下
頻脈 甲状腺機能亢進症 交感神経亢進
手指振戦 甲状腺機能亢進症 交感神経亢進
色素沈着 アジソン病 ACTH増加→MSH→メラニン
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題59|甲状腺機能低下症の症状はどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題59|甲状腺機能低下症の症状はどれか。
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