学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ B. 甲状腺疾患 / Q0459

理由で解く 臨床医学各論

Q0459 内分泌疾患

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題86
問題
バセドウ病でみられる症候はどれか。
選択肢
1 手指振戦
2 寒がり
3 眼瞼下垂
4 徐脈
解答
正解1(手指振戦)
解説
✓ 1. 正しい
手指振戦
バセドウ病では甲状腺ホルモン過剰により交感神経系が興奮し、細かい手指振戦(姿勢時振戦)がみられる。手掌を前方に伸ばした状態で紙片を載せると振戦が確認できる。精神不安定・不眠・集中力低下なども交感神経興奮に伴う症状である。
✗ 2. 誤り
寒がり
バセドウ病では代謝亢進により基礎代謝が上昇し産熱量が増加するため、寒がりではなく暑がり・発汗過多となる。寒がりは甲状腺機能低下症(粘液水腫)の特徴的症状である。
✗ 3. 誤り
眼瞼下垂
バセドウ病では眼瞼下垂ではなく眼球突出がみられる。眼球突出は眼窩内組織の炎症・浮腫・肥大により眼球が前方に押し出される病態である。眼瞼下垂はホルネル症候群や重症筋無力症の症状である。
✗ 4. 誤り
徐脈
バセドウ病では甲状腺ホルモン過剰による交感神経興奮で頻脈を呈し、安静時でも脈拍数が100回/分以上となることがある。心房細動の合併もみられる。徐脈は甲状腺機能低下症の症状である。
ポイント
  • バセドウ病の交感神経興奮症状として手指振戦・頻脈・動悸・精神不安定・不眠がある
  • 代謝亢進症状として暑がり・発汗過多・体重減少・下痢・食欲亢進がある
  • メルセブルグの三徴はびまん性甲状腺腫・眼球突出・頻脈であり、バセドウ病の特徴的所見である
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題86|バセドウ病でみられる症候はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題86|バセドウ病でみられる症候はどれか。
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