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理由で解く 臨床医学各論

Q0453 内分泌疾患

出典:鍼灸 第29回(2021) 問題60
問題
女性に多く発症するのはどれか。
選択肢
1 橋本病
2 尿崩症
3 先端巨大症
4 原発性アルドステロン症
解答
正解1(橋本病)
解説
✓ 1. 正しい
橋本病
橋本病(慢性甲状腺炎)は女性に圧倒的に多く発症する自己免疫疾患である。男女比は1:20以上で、女性の10人に1人という高い頻度でみられる。抗サイログロブリン抗体・抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体が陽性となり、30~50代に好発し、進行すると甲状腺機能低下症を呈する。
✗ 2. 誤り
尿崩症
尿崩症は男女差があまりなく、女性に特に多い疾患ではない。ADH(抗利尿ホルモン)の分泌不足(中枢性)や腎での作用不全(腎性)により多尿・多飲が生じる。
✗ 3. 誤り
先端巨大症
先端巨大症は下垂体腺腫による成長ホルモン過剰産生で発症し、明確な性差はなく女性に多い疾患ではない。比較的まれな疾患で人口100万人当たり40人程度と推定される。
✗ 4. 誤り
原発性アルドステロン症
原発性アルドステロン症は20~40代に多く、やや女性に多い傾向があるが、橋本病ほどの顕著な性差(1:20以上)はない。副腎球状帯の腺腫や過形成によりアルドステロン過剰産生が起こる。
ポイント
  • 甲状腺疾患は総じて女性に多く、特に橋本病は男女比1:20以上と際立って女性優位である
  • 女性に多い内分泌疾患: 橋本病(1:20以上)、バセドウ病(1:5~7)、クッシング症候群(1:6.7)の男女比を整理して覚える
  • 橋本病は自己免疫性慢性甲状腺炎で、リンパ球浸潤と線維化により甲状腺が腫大・硬化する
  • 重要用語: 橋本病, 自己免疫性甲状腺炎, 女性優位, 甲状腺抗体 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 男女比 好発年齢 病態
橋本病 1:20以上 30~50代 甲状腺自己免疫疾患
バセドウ病 1:5~7 20~40代 甲状腺自己免疫疾患
クッシング症候群 1:6.7 40代 コルチゾール過剰
解説画像
鍼灸 第29回(2021) 問題60|女性に多く発症するのはどれか。 解説図
鍼灸 第29回(2021) 問題60|女性に多く発症するのはどれか。
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