学習トップ理由で解く 臨床医学各論第6章 ▸ A. 下垂体疾患 / Q0447

理由で解く 臨床医学各論

Q0447 内分泌疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題73
問題
クッシング病でみられやすいのはどれか。
選択肢
1 月経異常
2 るいそう
3 低血圧
4 恥毛脱落
解答
正解1(月経異常)
解説
✓ 1. 正しい
月経異常
クッシング病では下垂体ACTH産生腺腫によるコルチゾール過剰により、視床下部-下垂体-性腺系が抑制され性腺刺激ホルモン(LH、FSH)の分泌が低下する。その結果、性腺機能が障害され月経異常(無月経・月経不順)をきたす。
✗ 2. 誤り
るいそう
クッシング病では中心性肥満(満月様顔貌、水牛様脂肪沈着、体幹部の脂肪蓄積)がみられ、るいそう(やせ)ではない。コルチゾール過剰により糖新生亢進と脂肪再分配が生じ、特徴的な体型を呈する。四肢は筋萎縮で細くなるが体幹は肥満する。
✗ 3. 誤り
低血圧
コルチゾール過剰によりナトリウム・水分の貯留、レニン-アンジオテンシン系の活性化が生じ高血圧をきたす。低血圧はアジソン病(副腎皮質機能低下症)でみられる所見であり、クッシング病とは対照的である。
✗ 4. 誤り
恥毛脱落
クッシング病ではコルチゾール過剰に伴い副腎アンドロゲンも増加し、多毛(ざ瘡を伴う)がみられる。恥毛脱落は副腎アンドロゲン欠乏を示す所見で、アジソン病でみられる。クッシング病とアジソン病の症状は対照的である。
ポイント
  • クッシング病はACTH産生下垂体腺腫が原因で、クッシング症候群は副腎性を含む広義の用語である
  • コルチゾール過剰の症状: 中心性肥満、満月様顔貌、水牛様脂肪沈着、高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、赤色皮膚線条、多毛、月経異常
  • クッシング病とアジソン病は対照的な病態で、症状が逆になる点を整理して覚える
  • 重要用語: 中心性肥満, 満月様顔貌, ACTH過剰, コルチゾール を正確に理解しておくこと。
比較表
所見 クッシング病 アジソン病
体型 中心性肥満 るいそう
血圧 高血圧 低血圧
体毛 多毛 恥毛脱落
コルチゾール 上昇 低下
ACTH 上昇 上昇
色素沈着 なし あり
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題73|クッシング病でみられやすいのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題73|クッシング病でみられやすいのはどれか。
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