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理由で解く 臨床医学各論

Q0414 腎・泌尿器疾患

出典:鍼灸 第23回(2015) 問題72
問題
慢性腎不全でみられるのはどれか。
選択肢
1 低カリウム血症
2 高ナトリウム血症
3 高リン血症
4 高カルシウム血症
解答
正解3(高リン血症)
解説
✗ 1. 誤り
低カリウム血症
慢性腎不全では腎臓でのカリウム排泄能が低下するため、高カリウム血症がみられる。 高カリウム血症は致死性不整脈の原因となり、慢性腎不全の重篤な合併症の一つである。
✗ 2. 誤り
高ナトリウム血症
慢性腎不全では水の排泄障害による希釈や尿細管でのNa再吸収障害により、むしろ低ナトリウム血症傾向となる。 高ナトリウム血症は脱水時にみられることが多い。
✓ 3. 正しい
高リン血症
慢性腎不全では腎臓でのリン排泄能が低下するため、高リン血症がみられる。 高リン血症はカルシウムと結合してリン酸カルシウムを形成し、血清カルシウムを低下させる。 これにより二次性副甲状腺機能亢進症が惹起され、腎性骨異栄養症の原因となる。
✗ 4. 誤り
高カルシウム血症
慢性腎不全では高リン血症に伴う低カルシウム血症がみられ、高カルシウム血症ではない。 さらに腎臓での活性型ビタミンDの産生低下も低カルシウム血症に寄与する。
ポイント
  • 慢性腎不全の電解質異常は「高K・低Na・高P・低Ca」とセットで覚える
  • 高リン血症→低カルシウム血症→二次性副甲状腺機能亢進症→腎性骨異栄養症という病態連鎖を理解すること
  • 二次性副甲状腺機能亢進症は内分泌疾患との関連が深く、PTH高値を示す点で原発性との鑑別が重要
  • 重要用語: 高リン血症, 高カリウム血症, 二次性副甲状腺機能亢進症, 腎性骨異栄養症 を正確に理解しておくこと。
比較表
電解質 慢性腎不全での変動 機序
カリウム(K) 高値 腎排泄低下
ナトリウム(Na) 低値傾向 希釈・再吸収障害
リン(P) 高値 腎排泄低下
カルシウム(Ca) 低値 高P血症・ビタミンD活性化障害
解説画像
鍼灸 第23回(2015) 問題72|慢性腎不全でみられるのはどれか。 解説図
鍼灸 第23回(2015) 問題72|慢性腎不全でみられるのはどれか。
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