学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ A. 原発性糸球体腎炎 / Q0377

理由で解く 臨床医学各論

Q0377 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題54
問題
急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。
選択肢
1 原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。
2 女児に多い。
3 浮腫を認める。
4 血清補体価は高値を示す。
解答
正解3(浮腫を認める。)
解説
✗ 1. 誤り
原因として黄色ブドウ球菌感染が多い。
急性糸球体腎炎の原因として最も多いのはA群溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染であり、黄色ブドウ球菌ではない。溶連菌による咽頭炎や猩紅熱の1〜3週間後に免疫複合体が糸球体に沈着して発症する。
✗ 2. 誤り
女児に多い。
急性糸球体腎炎は男児にやや多く(男女比約2:1)、女児に多い疾患ではない。小児(3〜10歳)に好発する。なお、女性に多い尿路感染症である膀胱炎と混同しないこと。
✓ 3. 正しい
浮腫を認める。
急性糸球体腎炎では浮腫を認める。糸球体の炎症により糸球体濾過量が低下し、ナトリウムと水の貯留が起こるため、浮腫が出現する。特に顔面(眼瞼周囲)の浮腫が朝に目立つのが特徴的である。浮腫・血尿・高血圧・蛋白尿が急性糸球体腎炎の主要症状である。
✗ 4. 誤り
血清補体価は高値を示す。
急性糸球体腎炎では血清補体価は低値を示す(高値ではない)。免疫複合体による補体の活性化と消費が起こるため、血清中の補体(C3、CH50)が低下する。低補体血症は急性糸球体腎炎の重要な検査所見である。
ポイント
  • 急性糸球体腎炎の四大徴候は「浮腫」「血尿」「高血圧」「蛋白尿」である。原因は溶連菌感染後で、補体は「低値」を示す。
  • 溶連菌感染(咽頭炎・猩紅熱)の1〜3週間後に免疫複合体が糸球体に沈着して発症する。特に小児(3〜10歳)の男児に好発する。
  • 女児に多い膀胱炎と混同しないこと。また、補体価は「低値」であり「高値」ではない点がひっかけ問題になりやすい。
  • 重要用語: 溶連菌感染後, 低補体血症, 浮腫, 血尿, 高血圧 を正確に理解しておくこと。
比較表
検査項目 急性糸球体腎炎の所見
尿検査 血尿・蛋白尿
血清補体価(C3, CH50) 低値
ASO・ASK 高値(溶連菌感染の証拠)
血圧 高血圧
浮腫 眼瞼周囲に顕著
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題54|急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題54|急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。
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