学習トップ理由で解く 臨床医学各論第5章 ▸ C. 感染症 / Q0418

理由で解く 臨床医学各論

Q0418 腎・泌尿器疾患

出典:あマ指 第32回(2024) 問題55
問題
尿路感染症について正しいのはどれか。
選択肢
1 膀胱炎は男性に多い。
2 尿道炎は女性に多い。
3 急性腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う。
4 慢性腎不全の原因として慢性腎盂腎炎が最も多い。
解答
正解3(急性腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う。)
解説
✗ 1. 誤り
膀胱炎は男性に多い。
膀胱炎は男性ではなく女性に圧倒的に多い。女性は尿道が短く(約4cm)、解剖学的に細菌が膀胱に到達しやすいためである。男性は尿道が長い(約20cm)ため膀胱炎になりにくい。排尿痛・頻尿・残尿感が主症状。
✗ 2. 誤り
尿道炎は女性に多い。
尿道炎は女性ではなく男性に多い。特に性感染症としての尿道炎(淋菌性尿道炎・クラミジア性尿道炎)は男性に多い。頻尿、排尿痛、漿性分泌物が出現するとされている。
✓ 3. 正しい
急性腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う。
急性腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う高熱(38~40℃)が特徴的である。細菌が尿路を上行して腎盂に感染し、悪寒戦慄・高熱・側腹部痛(肋骨脊柱角叩打痛:CVA叩打痛)がみられる。膿尿・細菌尿も認める。原因菌は大腸菌が最も多い。膀胱炎では発熱は通常みられないのに対し、腎盂腎炎では高熱を伴う点が鑑別に重要。
✗ 4. 誤り
慢性腎不全の原因として慢性腎盂腎炎が最も多い。
慢性腎不全の原因として最も多いのは糖尿病性腎症であり、慢性腎盂腎炎ではない。糖尿病性腎症が第1位、慢性糸球体腎炎が第2位、腎硬化症が第3位であり、慢性腎盂腎炎は上位には入らない。
ポイント
  • 尿路感染症は「膀胱炎=女性に多い」「尿道炎=男性に多い」という性差を正確に覚えること。
  • 急性腎盂腎炎の特徴は「悪寒戦慄・高熱・CVA叩打痛」であり、膀胱炎(排尿痛・頻尿・発熱なし)との鑑別がポイント。
  • 性感染症としての尿道炎には淋菌性(膿性分泌物)とクラミジア性(漿性分泌物)があり、分泌物の性状が鑑別の手がかりとなる。
  • 重要用語: 膀胱炎(女性)、尿道炎(男性)、腎盂腎炎(悪寒戦慄・高熱・CVA叩打痛) を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 好発 主な症状
膀胱炎 女性に多い 排尿痛、頻尿、残尿感(発熱なし)
尿道炎 男性に多い 排尿痛、尿道分泌物
急性腎盂腎炎 女性に多い 悪寒戦慄、高熱、CVA叩打痛
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題55|尿路感染症について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題55|尿路感染症について正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手