学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ D. その他の呼吸器疾患 / Q0366

理由で解く 臨床医学各論

Q0366 呼吸器疾患

出典:あマ指 第33回(2025) 問題51
問題
気管支拡張症の原因として関連が少ないのはどれか。
選択肢
1 免疫不全
2 小児期の肺炎
3 喫煙の習慣
4 慢性副鼻腔炎
解答
正解3(喫煙の習慣)
解説
✗ 1.
免疫不全
✗ 正しい。免疫不全は繰り返す気道感染の原因となり、気管支壁の破壊を促進するため気管支拡張症の重要な原因である。 免疫グロブリン欠損症や先天性免疫不全症候群などの免疫不全状態では気管支拡張症が生じやすい。 液性免疫の低下による反復性呼吸器感染が気管支壁の破壊につながる。
✗ 2.
小児期の肺炎
✗ 正しい。小児期の肺炎(百日咳・麻疹・結核などによる重症気道感染)は気管支壁を破壊し、気管支拡張症の原因として最も重要である。 気管支拡張症の患者では小児期に肺炎や副鼻腔炎の既往がある場合が多い。 重症の気道感染により気管支壁の弾性線維や筋層が不可逆的に破壊されることが病態の本質である。
✓ 3. 誤り
喫煙の習慣
喫煙はCOPD(肺気腫・慢性気管支炎)や肺癌の主要なリスク因子であるが、気管支拡張症の直接的な原因としては関連が少ない。 気管支拡張症の原因としては免疫不全、小児期の重症気道感染、慢性副鼻腔炎、線毛運動異常の方がはるかに重要である。 喫煙がリスク因子となる呼吸器疾患(COPD・肺癌)との鑑別が問われるポイントである。
✗ 4.
慢性副鼻腔炎
✗ 正しい。慢性副鼻腔炎は気管支拡張症と合併しやすく、副鼻腔気管支症候群として知られている。 上気道と下気道の慢性炎症が併存する病態であり、気管支拡張症の原因として関連が深い。 副鼻腔気管支症候群ではびまん性汎細気管支炎を合併することもある。
ポイント
  • 喫煙はCOPDや肺癌のリスク因子であるが、気管支拡張症の原因としては関連が少ない。
  • 気管支拡張症の主な原因は免疫不全、小児期の重症気道感染、慢性副鼻腔炎、線毛運動異常である。
  • 副鼻腔気管支症候群は慢性副鼻腔炎と気管支拡張症の合併を示す重要な概念であり、びまん性汎細気管支炎も関連する。
  • 重要用語: 気管支拡張症, 喫煙, 免疫不全, 小児期肺炎, 副鼻腔気管支症候群 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因 気管支拡張症との関連 備考
免疫不全 強い 繰り返す気道感染
小児期の肺炎 強い 百日咳・麻疹・結核
喫煙 少ない COPD・肺癌のリスク因子
慢性副鼻腔炎 強い 副鼻腔気管支症候群
線毛運動異常 強い Kartagener症候群
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題51|気管支拡張症の原因として関連が少ないのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題51|気管支拡張症の原因として関連が少ないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手