学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ D. その他の呼吸器疾患 / Q0348

理由で解く 臨床医学各論

Q0348 呼吸器疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題79
問題
肺癌の集団検診で重要な検査はどれか。
選択肢
1 赤沈
2 血液ガス
3 喀痰細胞診
4 気管支造影
解答
正解3(喀痰細胞診)
解説
✗ 1. 誤り
赤沈
赤沈(赤血球沈降速度)は非特異的な炎症マーカーであり、肺癌に限らず感染症や膠原病など多くの疾患で亢進する。 肺癌に特異的な検査ではないため、集団検診のスクリーニングとしては不適切である。
✗ 2. 誤り
血液ガス
血液ガス分析は動脈血中の酸素分圧やCO2分圧を測定する検査であり、呼吸機能の評価に用いられる。 肺癌の早期発見には直接つながらず、侵襲的(動脈穿刺が必要)であるため集団検診には適さない。
✓ 3. 正しい
喀痰細胞診
喀痰細胞診は喀出された痰の中に含まれる剥離した癌細胞を顕微鏡で検出する検査であり、肺癌の集団検診において胸部X線検査とともに重要な検査である。 特に肺門部に発生する中心型肺癌(扁平上皮癌や小細胞癌)の早期発見に有用である。 非侵襲的で繰り返し施行可能なため、集団検診に適した検査法である。
✗ 4. 誤り
気管支造影
気管支造影は造影剤を気管支内に注入して気管支の形態を評価する侵襲的な検査であり、集団検診には適さない。 気管支拡張症の診断などに用いられる特殊な検査であり、スクリーニングとしての使用は不適切である。
ポイント
  • 肺癌の集団検診では胸部X線検査と喀痰細胞診が重要である。喀痰細胞診は特に中心型肺癌(扁平上皮癌・小細胞癌)の早期発見に有用であり、非侵襲的で集団検診に適している。
  • 中心型肺癌は肺門部に発生し喀痰細胞診で発見されやすいのに対し、末梢型肺癌(腺癌)は肺野に発生し胸部X線やCTで発見されやすい。
  • 集団検診の検査は非侵襲的・簡便・安価であることが求められ、赤沈・血液ガス・気管支造影はこの条件を満たさない。
  • 重要用語: 喀痰細胞診, 胸部X線検査, 中心型肺癌, 扁平上皮癌, スクリーニング を正確に理解しておくこと。
比較表
検査法 集団検診への適性 理由
喀痰細胞診 適している 非侵襲的、中心型肺癌の検出に有用
胸部X線検査 適している 非侵襲的、肺野病変の検出に有用
赤沈 適さない 非特異的、肺癌に限定されない
血液ガス 適さない 侵襲的、肺癌の検出に無関係
気管支造影 適さない 侵襲的、スクリーニング向きではない
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題79|肺癌の集団検診で重要な検査はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題79|肺癌の集団検診で重要な検査はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 臨床医学各論
App Store入手