学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ C. 拘束性呼吸器疾患 / Q0332

理由で解く 臨床医学各論

Q0332 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第18回(2010) 問題69
問題
特発性肺線維症をきたす危険因子でないのはどれか。
選択肢
1 喫煙
2 過食
3 薬剤
4 感染
解答
正解2(過食)
解説
✗ 1.
喫煙
✗ 正しい。喫煙は特発性肺線維症の発症・進行に関与する重要な危険因子である。 喫煙患者では肺癌の合併も多い。 喫煙による酸化ストレスが肺胞上皮細胞の障害と線維化の促進に関与すると考えられている。
✓ 2. 誤り
過食
過食は肥満、糖尿病、脂肪肝などの危険因子であるが、特発性肺線維症の危険因子としては認められていない。 特発性肺線維症の危険因子は喫煙、薬剤、慢性誤嚥、環境因子(粉塵曝露)、感染(ウイルス感染など)であり、過食は含まれない。 肺線維症の危険因子はいずれも肺への直接的な障害因子であり、全身的な代謝異常である過食とは関連しない。
✗ 3.
薬剤
✗ 正しい。一部の薬剤(抗癌剤のブレオマイシン、抗不整脈薬のアミオダロンなど)は薬剤性肺線維症の原因となる。 分子標的薬(ゲフィチニブなど)による薬剤性間質性肺炎も問題となっている。 薬剤性肺線維症は投与開始後に乾性咳嗽や呼吸困難が出現した場合に疑う。
✗ 4.
感染
✗ 正しい。ウイルス感染などの感染は特発性肺線維症の発症に関与しうる危険因子として知られている。 EBウイルスやC型肝炎ウイルスなどの慢性ウイルス感染が発症に関連するとされている。 感染は肺胞上皮の反復障害を介して線維化を促進する可能性がある。
ポイント
  • 特発性肺線維症の危険因子は喫煙、薬剤、感染、環境因子(粉塵曝露)、慢性誤嚥であり、過食は含まれない。
  • 「特発性」は原因不明という意味であるが、発症に関与する危険因子は知られている。
  • 薬剤性肺線維症の代表的原因薬はブレオマイシン、アミオダロン、ゲフィチニブであり、薬剤投与中の呼吸器症状出現時には常に念頭に置く。
  • 重要用語: 特発性肺線維症, 喫煙, ブレオマイシン, 粉塵曝露 を正確に理解しておくこと。
比較表
危険因子 特発性肺線維症との関連
喫煙 発症・進行に関与
薬剤 ブレオマイシン等で薬剤性肺線維症
感染 ウイルス感染が関与
環境因子 粉塵曝露
慢性誤嚥 関与あり
過食 関連なし
解説画像
鍼灸 第18回(2010) 問題69|特発性肺線維症をきたす危険因子でないのはどれか。 解説図
鍼灸 第18回(2010) 問題69|特発性肺線維症をきたす危険因子でないのはどれか。
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