学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0318

理由で解く 臨床医学各論

Q0318 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第28回(2020) 問題67
問題
COPDについて正しいのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 拘束性換気障害を呈する。
3 安静時の呼吸困難が特徴である。
4 増悪予防にはインフルエンザワクチン接種は有効である。
解答
正解4(増悪予防にはインフルエンザワクチン接種は有効である。)
解説
✗ 1. 誤り
女性に多い。
COPDは男性に多い疾患である。最大の危険因子は喫煙であり、喫煙率の高い男性に好発する。 ただし、女性のほうが喫煙によりCOPDを発症しやすいことも知られており、近年は女性患者も増加傾向にある。 日本では推定患者数が約530万人とされ、その多くが未診断のままである。
✗ 2. 誤り
拘束性換気障害を呈する。
COPDは閉塞性換気障害を呈する疾患であり、拘束性換気障害ではない。 1秒率(FEV1/FVC)70%未満が診断基準であり、拘束性障害は肺線維症(特発性肺線維症など)の特徴である。 閉塞性と拘束性の混同は頻出の誤り選択肢パターンであり、確実に区別できるようにしておく。
✗ 3. 誤り
安静時の呼吸困難が特徴である。
COPDの初期は労作時呼吸困難が特徴であり、安静時の呼吸困難は進行した重症例でみられる。 階段昇降時の息切れから始まり、次第に日常生活動作でも息苦しくなる。 「安静時」と「労作時」の対比は繰り返し出題される重要ポイントである。
✓ 4. 正しい
増悪予防にはインフルエンザワクチン接種は有効である。
COPDの増悪予防にはインフルエンザワクチン接種が有効であり、積極的に推奨されている。 COPD患者はインフルエンザ感染により急性増悪をきたしやすく、入院や死亡のリスクが高まる。 インフルエンザワクチンに加えて肺炎球菌ワクチンの接種も推奨されている。 感染予防はCOPD管理において薬物療法と並ぶ重要な位置を占める。
ポイント
  • COPDの増悪予防にはインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。感染症はCOPD急性増悪の最も重要なトリガーである。
  • COPDは男性に多い、閉塞性換気障害を呈する、初期は労作時呼吸困難が特徴という基本事項を確実に押さえておく。
  • COPD管理は禁煙・ワクチン接種・薬物療法・呼吸リハビリ・酸素療法の包括的アプローチで構成される。
  • 重要用語: インフルエンザワクチン, 肺炎球菌ワクチン, 増悪予防, 閉塞性換気障害 を正確に理解しておくこと。
比較表
COPD管理の主要項目 内容 備考
禁煙 最大の危険因子の排除 治療の第一歩
ワクチン接種 インフルエンザ・肺炎球菌 急性増悪の予防
薬物療法 気管支拡張薬(抗コリン薬、β2刺激薬) 症状の緩和
呼吸リハビリ 口すぼめ呼吸、運動療法 QOL向上
酸素療法 在宅酸素療法(HOT) 重症例
解説画像
鍼灸 第28回(2020) 問題67|COPDについて正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第28回(2020) 問題67|COPDについて正しいのはどれか。
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