学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0313

理由で解く 臨床医学各論

Q0313 呼吸器疾患

出典:あマ指 第25回(2017) 問題66
問題
COPDについて正しいのはどれか。
選択肢
1 我が国では原因の約 50%が喫煙とされている。
2 労作時の息切れが特徴である。
3 肺が縮小する疾患である。
4 運動療法は無効である。
解答
正解2(労作時の息切れが特徴である。)
解説
✗ 1. 誤り
我が国では原因の約 50%が喫煙とされている。
我が国ではCOPDの原因の約90%が喫煙とされており、約50%ではない。 喫煙は圧倒的に最大のリスク因子であり、喫煙指数(ブリンクマン指数)が高いほど発症リスクが上昇する。 「約50%」は過少評価であり、正確な数値を把握しておくことが重要である。
✓ 2. 正しい
労作時の息切れが特徴である。
COPDの最も特徴的な症状は労作時の息切れ(労作時呼吸困難)である。 階段昇降時の息切れから始まり、次第に平地歩行やゆっくり歩くだけでも息苦しくなる。 1秒量の低下で示される閉塞性障害が病態の主体であり、呼気が困難となる。 進行は年の単位と緩徐であるが、感染症を契機に急性増悪をきたすことがある。
✗ 3. 誤り
肺が縮小する疾患である。
COPDでは肺胞の破壊と過膨脹により肺は拡大するのであり、縮小ではない。 X線写真では肺の透過性亢進と横隔膜の平低化が認められる。 肺が縮小するのは肺線維症や無気肺であり、COPDとは逆の病態である。
✗ 4. 誤り
運動療法は無効である。
運動療法(呼吸リハビリテーション)はCOPDの治療に有効であり、積極的に推奨されている。 腹式呼吸、口すぼめ呼吸の訓練や筋力低下の予防としての運動が重要である。 運動耐容能の向上とQOLの改善に寄与し、急性増悪による入院回数の減少にもつながる。
ポイント
  • COPDの原因は約90%が喫煙であり、労作時息切れが最も特徴的な症状、肺は過膨脹(縮小ではない)、運動療法は有効である。4つの選択肢すべてが頻出ポイントである。
  • COPDの治療は、禁煙 → 呼吸リハビリテーション(運動療法を含む)→ 薬物療法 → 酸素療法の段階的アプローチで構成される。
  • 喫煙指数(ブリンクマン指数 = 1日の喫煙本数 x 喫煙年数)が高いほどCOPD発症リスクが高く、600以上で高リスクとされる。
  • 重要用語: COPD, 喫煙(約90%), 労作時息切れ, 呼吸リハビリテーション を正確に理解しておくこと。
比較表
COPDの選択肢 正しい内容 誤りの内容
喫煙の関与 約90%が喫煙関連 約50%(過少)
主症状 労作時息切れ -
肺の変化 過膨脹(拡大) 縮小
運動療法 有効(リハビリ推奨) 無効
解説画像
あマ指 第25回(2017) 問題66|COPDについて正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第25回(2017) 問題66|COPDについて正しいのはどれか。
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