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理由で解く 臨床医学各論

Q0311 呼吸器疾患

出典:あマ指 第24回(2016) 問題67
問題
慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。
選択肢
1 原因は細菌感染である。
2 20~40 歳に好発する。
3 労作時息切れを呈する。
4 エックス線写真で含気量低下を認める。
解答
正解3(労作時息切れを呈する。)
解説
✗ 1. 誤り
原因は細菌感染である。
COPDの主な原因は長期の喫煙であり、細菌感染ではない。 タバコの煙による気道・肺実質への慢性的な炎症刺激が病態の基盤である。 COPD患者の約90%に喫煙歴がある。細菌感染は急性増悪の契機とはなるが、発症原因ではない。
✗ 2. 誤り
20~40 歳に好発する。
COPDは中高年(40歳以上)に好発する疾患であり、20~40歳に好発するわけではない。 長年の喫煙の蓄積が発症に関与するため、若年者での発症はまれである。 40歳以上の喫煙者で慢性的な咳嗽・喀痰がある場合にはCOPDを疑う。
✓ 3. 正しい
労作時息切れを呈する。
COPDの最も特徴的な症状は労作時の息切れ(労作時呼吸困難)である。 階段を昇る際の息切れから始まり、年の単位で緩徐に進行して、平地歩行でも息苦しくなる。 さらに進行すると安静時にも呼吸困難が出現し、最終的には呼吸不全に至る。 かぜ症候群や肺炎を契機に急性増悪することがある。
✗ 4. 誤り
エックス線写真で含気量低下を認める。
COPDでは肺の過膨脹がみられ、X線写真では含気量の増加(肺野の透過性亢進)を認める。 含気量低下は間質性肺炎や無気肺でみられる所見であり、COPDとは逆である。 横隔膜の平低化、滴状心もCOPDのX線写真の特徴的所見である。
ポイント
  • COPDの原因は喫煙(約90%)、好発は中高年、主症状は労作時息切れ、X線所見は含気量増加(過膨脹)である。各選択肢の正誤を正確に判断できるようにしておく。
  • 労作時息切れは年の単位で緩徐に進行するのが典型的であり、急性の発症パターンではない点を押さえておく。
  • X線写真では含気量増加(透過性亢進)、横隔膜平低化、滴状心が特徴的であり、含気量低下(間質性肺炎や無気肺)と混同しないこと。
  • 重要用語: COPD, 労作時息切れ, 肺の過膨脹, 喫煙(約90%) を正確に理解しておくこと。
比較表
COPDの選択肢
原因 喫煙(約90%) 細菌感染
好発年齢 中高年(40歳以上) 20~40歳
主症状 労作時息切れ (安静時は重症例)
X線所見 含気量増加(過膨脹) 含気量低下
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題67|慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題67|慢性閉塞性肺疾患で正しいのはどれか。
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