学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0300

理由で解く 臨床医学各論

Q0300 呼吸器疾患

出典:あマ指 第15回(2007) 問題86
問題
慢性閉塞性肺疾患はどれか。
選択肢
1 肺結核
2 肺気腫
3 肺線維症
4 マイコプラズマ肺炎
解答
正解2(肺気腫)
解説
✗ 1. 誤り
肺結核
肺結核は結核菌(Mycobacterium tuberculosis)による感染症であり、感染性呼吸器疾患に分類される。 空気感染で伝播し、咳嗽・血痰・盗汗・体重減少などが特徴的症状である。 COPD(慢性閉塞性肺疾患)には含まれないが、治癒後の瘢痕により混合性換気障害をきたすことがある。
✓ 2. 正しい
肺気腫
肺気腫は慢性閉塞性肺疾患(COPD)を構成する代表的疾患である。 終末細気管支より末梢の気腔が不可逆的に拡大した状態であり、肺胞壁の破壊が特徴である。 慢性気管支炎とともにCOPDを構成し、喫煙が最大のリスク因子である。 肺機能検査で1秒率の低下(閉塞性障害)と残気率の増加を示す。
✗ 3. 誤り
肺線維症
肺線維症は肺胞隔壁(間質)の線維化による疾患であり、拘束性換気障害をきたす。 肺活量の低下が特徴的であり、COPDではなく拘束性呼吸器疾患に分類される。 聴診では吸気時の捻髪音(fine crackles)を聴取し、ばち指がみられることもある。
✗ 4. 誤り
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)による急性の感染性肺炎である。 若年者に多く、乾性咳嗽と発熱が特徴で、COPDとは全く異なる急性疾患である。 飛沫感染で伝播し、一般に予後は良好である。
ポイント
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)は肺気腫と慢性気管支炎を含む気流制限を特徴とする疾患群であり、喫煙が最大のリスク因子である。
  • 肺線維症は拘束性、肺結核・マイコプラズマ肺炎は感染性に分類される。疾患の分類を正確に整理しておくことが重要である。
  • COPDの肺機能検査上の特徴は1秒率の低下(70%未満)と残気率の増加であり、拘束性の%肺活量低下とは異なる指標である。
  • 重要用語: COPD, 肺気腫, 慢性気管支炎, 閉塞性換気障害, 1秒率 を正確に理解しておくこと。
比較表
疾患 分類 特徴
肺気腫 COPD(閉塞性) 肺胞壁の破壊、気腔の拡大
慢性気管支炎 COPD(閉塞性) 気道分泌亢進、湿性咳嗽
肺線維症 拘束性 間質の線維化、肺活量低下
肺結核 感染性 結核菌、空気感染
マイコプラズマ肺炎 感染性 若年者、乾性咳嗽
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題86|慢性閉塞性肺疾患はどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題86|慢性閉塞性肺疾患はどれか。
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