学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ B. 閉塞性呼吸器疾患 / Q0284

理由で解く 臨床医学各論

Q0284 呼吸器疾患

出典:あマ指 第2回(1994) 問題77
問題
肺気腫の原因とならないのはどれか。
選択肢
1 大気汚染
2 喫煙
3 飲酒
4 慢性気管支炎
解答
正解3(飲酒)
解説
✗ 1.
大気汚染
✗ 正しい。大気汚染は肺気腫の原因となる。吸入するタバコの煙や大気汚染、室内での有機燃料の煙などが肺で炎症を引き起こし、気道から肺胞まで広汎に障害する。有害粒子やガスの慢性的な吸入が気腫性変化を促進する。
✗ 2.
喫煙
✗ 正しい。喫煙は肺気腫の最大の原因である。喫煙者の約15%の頻度で肺機能が加齢変化以上の低下をきたす。禁煙により以後の低下率は加齢変化の範囲まで軽減するため、禁煙が最も重要な治療である。
✓ 3. 誤り
飲酒
飲酒は肺気腫の原因とならない。肺気腫の原因は喫煙、大気汚染、遺伝的要因(α1-アンチトリプシン欠損症)などであり、飲酒は肺気腫の発症・進展とは関連がない。
✗ 4.
慢性気管支炎
✗ 正しい。慢性気管支炎は肺気腫と密接に関連する疾患である。両疾患は同じ原因物質(タバコの煙や大気汚染)から生じ、混在している症例も多いため、気道閉塞を認める両疾患を合わせてCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と総称されている。
ポイント
  • 肺気腫の主要原因は喫煙であり、喫煙者の約15%が加齢変化以上の肺機能低下をきたす。禁煙により以後の低下率は加齢変化まで軽減する。
  • タバコの煙・大気汚染・室内有機燃料の煙などが肺に炎症を引き起こし、気道から肺胞まで広汎に障害する。
  • 慢性気管支炎と肺気腫は同じ原因物質から生じ、両疾患を合わせてCOPDと呼ぶ。
  • 重要用語: 肺気腫, COPD, 喫煙, 大気汚染, 慢性気管支炎 を正確に理解しておくこと。
比較表
原因因子 肺気腫との関連
喫煙 最大の原因、喫煙者の約15%で発症
大気汚染 有害粒子・ガスによる慢性炎症
慢性気管支炎 COPDの一部として合併
遺伝的要因 α1-アンチトリプシン欠損症
飲酒 関連なし
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題77|肺気腫の原因とならないのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題77|肺気腫の原因とならないのはどれか。
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