学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0282

理由で解く 臨床医学各論

Q0282 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第34回(2026) 問題64
問題
真菌性肺炎はどれか。
選択肢
1 レジオネラ肺炎
2 マイコプラズマ肺炎
3 クラミジア肺炎
4 ニューモシスチス肺炎
解答
正解4(ニューモシスチス肺炎)
解説
✗ 1. 誤り
レジオネラ肺炎
レジオネラ肺炎は細菌感染症である。レジオネラ属菌(*Legionella pneumophila*)はグラム陰性桿菌であり、空調設備の冷却塔や循環式浴槽などの水系環境に生息する。エアロゾルを吸入して感染し、重症肺炎をきたすことがある。
✗ 2. 誤り
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は細菌感染症である。マイコプラズマ(*Mycoplasma pneumoniae*)は細胞壁を持たない最小の細菌であり、非定型肺炎の代表的な原因菌である。若年者に多く、乾性咳嗽が特徴的で、ペニシリン系は無効であるためマクロライド系が第一選択となる。
✗ 3. 誤り
クラミジア肺炎
クラミジア肺炎は細菌感染症である。クラミジア(*Chlamydophila pneumoniae*)は偏性細胞内寄生菌であり、非定型肺炎の原因となる。市中肺炎の一定割合を占め、テトラサイクリン系やマクロライド系で治療する。
✓ 4. 正しい
ニューモシスチス肺炎
ニューモシスチス肺炎は真菌性肺炎である。ニューモシスチス・イロベチイ(*Pneumocystis jirovecii*)は真菌(酵母様真菌)に分類される。健常者では発症しないが、HIV/AIDS患者や免疫抑制薬使用中の患者など免疫不全状態で日和見感染として発症する。両側びまん性のすりガラス陰影が特徴的であり、ST合剤(トリメトプリム・スルファメトキサゾール)が第一選択薬である。
ポイント
  • ニューモシスチス肺炎は真菌(*Pneumocystis jirovecii*)による日和見感染症であり、HIV/AIDS患者や免疫不全者に発症する。
  • 両側びまん性すりガラス陰影が胸部X線・CTで特徴的であり、ST合剤が治療の第一選択である。
  • レジオネラ・マイコプラズマ・クラミジアはいずれも細菌であるが、細胞壁を欠くか偏性細胞内寄生であるため非定型肺炎の原因菌に分類される。
  • 重要用語: ニューモシスチス, 真菌, 日和見感染, ST合剤 を正確に理解しておくこと。
比較表
肺炎の原因 分類 特徴
レジオネラ 細菌 水系環境、重症化しやすい
マイコプラズマ 細菌 若年者、乾性咳嗽、非定型肺炎
クラミジア 細菌 偏性細胞内寄生、非定型肺炎
ニューモシスチス 真菌 日和見感染、HIV/AIDS
解説画像
鍼灸 第34回(2026) 問題64|真菌性肺炎はどれか。 解説図
鍼灸 第34回(2026) 問題64|真菌性肺炎はどれか。
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