学習トップ理由で解く 臨床医学各論第4章 ▸ A. 感染性呼吸器疾患 / Q0276

理由で解く 臨床医学各論

Q0276 呼吸器疾患

出典:鍼灸 第24回(2016) 問題74
問題
急性期リハビリテーションの内容で正しいのはどれか。
選択肢
1 排痰訓練
2 入浴動作訓練
3 職業前訓練
4 階段昇降訓練
解答
正解1(排痰訓練)
解説
✓ 1. 正しい
排痰訓練
排痰訓練は急性期リハビリテーションの重要な内容である。特に肺炎や呼吸器疾患では気道内分泌物の喀出が重要であり、体位ドレナージや呼吸訓練(腹式呼吸、口すぼめ呼吸)などが行われる。急性期では廃用症候群や肺合併症の予防が最優先であり、排痰訓練はその中核をなす。
✗ 2. 誤り
入浴動作訓練
入浴動作訓練は日常生活動作(ADL)訓練に分類され、回復期リハビリテーションの内容である。急性期では全身状態が不安定であり、循環動態の変動リスクが高いため、入浴のような負荷の大きい動作訓練は適さない。回復期に全身状態が安定してから段階的に導入する。
✗ 3. 誤り
職業前訓練
職業前訓練は社会復帰に向けた維持期(生活期)リハビリテーションの内容であり、急性期には適さない。職業復帰に必要な体力や作業能力の評価・訓練は、回復期を経て身体機能が十分に回復した段階で開始される。
✗ 4. 誤り
階段昇降訓練
階段昇降訓練は回復期以降の機能訓練であり、急性期では循環動態が不安定で心肺への負荷が大きすぎるため適さない。急性期ではまず関節可動域訓練やベッド上での体位変換から開始し、段階的に離床を進める。階段昇降は歩行が安定した回復期に導入する。
ポイント
  • 急性期リハビリテーションの主目的は廃用症候群の予防と早期離床であり、排痰訓練・体位ドレナージ・関節可動域訓練が中心となる。
  • 呼吸器疾患の急性期には排痰訓練(体位ドレナージ、腹式呼吸、口すぼめ呼吸)が肺合併症予防のために重要である。
  • 回復期には入浴動作訓練や階段昇降訓練などのADL訓練、維持期(生活期)には職業前訓練などの社会復帰支援が行われる。
  • リハビリテーションは急性期・回復期・維持期の段階に応じて適切な内容を選択することが重要である。
  • 重要用語: 排痰訓練、急性期リハビリテーション、体位ドレナージ、廃用症候群予防 を正確に理解しておくこと。
比較表
リハビリテーションの時期 主な内容 目的
急性期 排痰訓練・体位ドレナージ・関節可動域訓練・早期離床 廃用症候群予防・肺合併症予防
回復期 入浴動作訓練・階段昇降訓練・歩行訓練・ADL訓練 機能回復・日常生活自立
維持期(生活期) 職業前訓練・社会参加支援・自主トレーニング 社会復帰・機能維持
解説画像
鍼灸 第24回(2016) 問題74|急性期リハビリテーションの内容で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第24回(2016) 問題74|急性期リハビリテーションの内容で正しいのはどれか。
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