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理由で解く 臨床医学各論

Q0230 肝・胆・膵疾患

出典:あマ指 第4回(1996) 問題81
問題
急性胆嚢炎で腹壁緊張亢進が最も表れる部位はどれか。
選択肢
1 右上腹部
2 左上腹部
3 右下腹部
4 左下腹部
解答
正解1(右上腹部)
解説
✓ 1. 正しい
右上腹部
急性胆嚢炎では右上腹部(右季肋部)に腹壁緊張亢進(筋性防御)が最も顕著に表れる。胆嚢は肝臓下面の右季肋部に位置しており、胆嚢の炎症が漿膜面を越えて壁側腹膜に波及すると、腹膜刺激症状として筋性防御・反跳痛が出現する。マーフィー徴候(右季肋部を圧迫しながら深吸気させると痛みのために吸気が止まる現象)も急性胆嚢炎に特徴的な所見である。
✗ 2. 誤り
左上腹部
左上腹部には脾臓・胃体部・膵体尾部が位置しており、急性胆嚢炎の腹壁緊張亢進はみられない。左上腹部の圧痛は急性膵炎や脾疾患で出現することがある。
✗ 3. 誤り
右下腹部
右下腹部は虫垂・回盲部が位置する部位であり、急性虫垂炎でマックバーネー点・ランツ点の圧痛や筋性防御がみられる。急性胆嚢炎とは関連しない部位である。
✗ 4. 誤り
左下腹部
左下腹部にはS状結腸が位置しており、S状結腸憩室炎などで圧痛がみられることがあるが、急性胆嚢炎の腹壁緊張亢進が出現する部位ではない。
ポイント
  • 急性胆嚢炎では右上腹部(右季肋部)に筋性防御・反跳痛が出現する
  • マーフィー徴候(右季肋部圧迫下の深吸気で吸気が止まる)は急性胆嚢炎に特徴的な所見である
  • 腹部の各区画と対応する臓器・疾患を正確に理解する
  • 重要用語: 急性胆嚢炎、右上腹部、右季肋部、マーフィー徴候、筋性防御 を正確に理解しておくこと。
比較表
腹部区画 主な臓器 関連疾患
右上腹部(右季肋部) 肝臓、胆嚢 胆嚢炎、肝膿瘍
左上腹部 脾臓、膵体尾部 急性膵炎、脾梗塞
右下腹部 虫垂、回盲部 急性虫垂炎
左下腹部 S状結腸 S状結腸憩室炎
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題81|急性胆嚢炎で腹壁緊張亢進が最も表れる部位はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題81|急性胆嚢炎で腹壁緊張亢進が最も表れる部位はどれか。
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